暦の上では残暑に入る8月。
梅雨明けが遅れたこともあり、まだまだ夏を吾輩は満喫できないでいた。
ならばと彩り豊かで季節感溢れる、いつもより1ランク上のランチを食べに行こうとゆうことになり、やってきたのは コレド日本橋 ANNEXにある『RESTAURANT SANT PAU』
こちらは「レストラン サン・パウ スペインにて5軒目となるミシュラン三ツ星を獲得!東京店もルレ・エ・シャトーグループへの加盟が決定」
とにかく一流レストラン!!セレブ達がこぞってやってくるらしい。
外観が面白い。COREDO(駅ビルですな)の敷地内にあって、中庭にむかって店を構えている。外から厨房が丸見え!!!中では忙しく料理職人達が動き回る。清潔感と活気のある厨房の壁は真っ青なタイルが敷き詰められ、それはスペイン本店では厨房が地中海の海を望む素晴らしいロケーションを壁の青で表現しているらしい。
中に入ると夏の眩しい光とは対照的に、異国の城の様な雰囲気で落ち着いたシャンデリアの光が空間をガラリと変えていた。奥はガラス張りのワインセラーのワイン達が威厳をもって我々ゲストを迎える。
F2のサロン・メインルームは自然光が沢山入って開放的。サロン中央には大きなバカラの花瓶に生けられた沢山のヒマワリが力強いスペインの太陽を感じさせ、我々は期待が膨らみすぎて猛烈な空腹を感じたのは否めない。
まずはCAVAでのどを潤す。軽めのCAVAがまた夏の昼下がりにピッタリと合うんだな〜
三つ星レストランに来てまでなんだけど、これにイベリコ豚の生ハムとクラッカーとフルーツが少しあれば何もいらない!!なんて思ってしまったことをすぐ後悔することになった。
シェフが生まれ育った地元カタルーニャの伝統料理をベースに、海の幸、山の幸ともに豊富。カタルーニャ地方では、四季がもたらす自然の恵みに感謝し、その表れとして肉料理にも魚料理にも季節の野菜やフルーツをふんだんに使います。中には肉と魚に季節のフルーツを合わせた、日本人にとっては一見イレギュラーな料理も繊細で芸術的な一皿を完璧に再現。能書きはこれくらいでいいかな?(HP抜粋)
フルコースのため料理は徐々に運ばれてくる。空腹を押さえきれず、まず出されたスナックパンを次々に食べた。食事用に出されたパンもまだ何もきていないのに「焼きたてみたいだから今すぐ食べちゃおう!」と食べてしまった。
前菜は夏らしく目にも涼しげな、鰯のマリネとイチゴとトマトのミルフィーユみたいなもの。鰯〜!?
生臭いのでは?と思うでしょう。確かに鼻を間近に近づければ生臭い。しかし食べてみると鰯の美味しさは最大限に。トマトが生臭さを消し、イチゴがさわやかな後味を残す。少し甘めの土台になっているクッキーが面白い歯ごたえを楽しませる。一つ一つはなんてことは無いけど一緒に食べるから美味しい!!!!驚きだ!
ガスパチョ風の(キュウリのおろした物が入っているのでガスパチョとは違うらしい。)冷製スープがすっきりなのに口寂しくない。美味しーーーーい
調子にのって料理に合うワインを少しだけ頼んだ。実は私はあまりワインは好まない。ソムリエさんは気さくに味見程度のワインを持ってきてくれた。きっと私のようなワインを知らない日本人が多いから当たり前の対応なのだろう。
鱸のオーブン焼き、パイナップルの素焼きにパイナップルソースと合わせて頂いた。本当に意外なところにフルーツを使ってくる。説明される耳は違和感があるが、口は素直に受け入れてしまうのだ。
仙台和牛のホホ肉のソースもチェーリーソースにアップルパイ(上にのってるのが林檎のコンポート。土台が堅めのパイ)みたいな物が添えてある。
お肉はかなり重量感あるが口に入れるとほぐれてしまうぐらい柔らかで、アップルパイと一緒に頂くのが一番うまい!!
ケーキはラズベリームースとチョコケーキを重ね、ホワイトチョコのムースでコーティング。ソースはラズベリー。
他にも独特なチーズの盛り合わせに、赤ワインのゼリーでコーティングした洋なしの白玉あんみたいな大人なデザート。正直デザートはイマイチでした。やりすぎだろ!ってくらい気取った感じがしました。
最後はサロンにてお茶菓子とcaffeで〆
完璧なセレブのランチタイムですよ。
館内には沢山の絵画が展示されていて中には本物のミロなんかもあったりして料理も装飾も本当に素敵でした。
ちなみに食器はVERSACEとRESTAURANT SANT PAUのコラボなんだそうです。
なかなか触れることのない本物を口から感じる夏の贅沢な一日でした。
Hasta la proxima semana!