2007年3月アーカイブ

ヒッチハイク

text by 赤様

もう10ウン年くらい前の夏の話し。
北海道、羊蹄山の麓に倶知安(くっちゃん)という町がある。
観光でそこを訪れたときのこと。
僕は駅から路線バスに乗って目的地に向った。
でも、帰るときになって、ちょうどいい時間帯にバスがなかった。
時刻表を見ると、1日10本くらいしか書いてない。
やられたぁーと思った。
旅行をするとき、交通機関を都会と同じ感覚で利用してはいけないのだ。
ちょっと考えて駅まで歩こうと決めた。
往きにバスに乗ったとき、そんなに遠いとは感じなかったからだ。

でも実際歩き出すと結構距離があるもので、乗り物の凄さが身に染みてくる。
だんだん疲れてきて、追い越していく車に対して、
『誰か乗っけてくれないかな・・・』なんてちょっと思い始めてくる。
そのうち、その思いが次第に大きくなってきて
じゃぁ、試しに手を上げてみようと親指を突き立ててみた。
すると最初はダメ元で上げてたのが、だんだんそれに頼りたくなってきて、
本気になってアピールし始める。
でも、車は僕の横を軽やかに通り過ぎるばかり。
途中からはムキになってきてかなり長い間手をあげていた。
するとやっとのことで止まってくれた車があった。
地元のおじさんが運転するバンだった。
嬉しかったー。ありがたかったー。
真夏の炎天下、駅まで10分ほど乗せてもらった。
クーラーがヤケに心地良かった。


それから数年後の春。
茨城の奥の方に行ったとき。
駅から目的地までは道が蛇行して遠回りだった。
地図を見ると、最短ルートで線路が通っているのでそこを歩いた。
田舎の電車はなかなか来ないのだ。
スタンドバイミーのように鉄橋を渡ったりもした。
長さ100mくらい、高さ20mくらいの鉄橋で、かなり恐かった。
でも帰りは、遠回りしてふつうの道を歩いた。
日が傾いてくると灯りのない線路はちょっと危ないと思ったからだ。

道を歩いていると、前述の北海道のことを思い出した。
で、こんどは気楽な気持ちで手を上げてみた。
そうしたら幸運なことに最初に通りがかった車が止まってくれた。
それがなんと、ライトが縦に並んだベージュ色のベンツだった。
『ヒッチハイクでベンツに乗れるぜ!』と思ったら、
中からおじさんが顔を出した。
農協の帽子をかぶった茨城なまりの人の良さそうなおじさんだった。
農協の帽子かぶってベンツ・・・。
ベンツの乗り心地はもう忘れてしまったが、
そのアンバランスな組み合わせは、今でも強く印象に残っている。

こじこじディレクターと3号さんと苦楽を共にした、大仕事が終息を迎えました。
長かった約1ヶ月余り。
お役に立てたかは別として、私なりに頑張ったと思います。
前日の、3号さんのblogでも察する通り、こじこじディレクターと3号さん程ではないですが、なかなか過酷な日々でした。
でも、私には楽しくもあり、知らないことがしれる機会で充実しています。
こんなもんじゃない!と、デザイン・DTPチームには叱咤されることでしょうが良い経験です。
こじこじディレクターと3号さんとのツアーは、過酷なのですいません辞退させていただきました。
一つの仕事を、制作→出力→検版→修正→出力→検版→下版!
の、行程に全て関われたこと、少し自慢です。

満開まで待てない!

text and photo by 赤様

3月も下旬を迎え、
もう間もなく、東京でも満開の桜が見られるころになりました。
でも、その数日が待てないという方のために、
僕のアルバムの中からいくつかを紹介します。
豪快に咲き誇った大きな枝の下を、早く歩きたいものです。


建長寺.jpg

鎌倉、建長寺の桜


壕とボートと桜.jpg

皇居、田安門わきの桜


フェアモント横.jpg

旧フェアモントホテル横の桜

いよいよ来月から新卒新入社員が入社してくる。
今までにない規模の人数になるが、
みんな期待に胸ふくらませて、新社会人として
旅立とうとしているわけだ。
私は、学校を途中で辞めて実践の世界にすぐに飛び込んできた人間なので、
正直どのような気持ちなのか体験がない。
新卒であっても中途採用であっても、大体最初は緊張の連続だろうし、
学生の側から見ると、社会のルールというのが、今ひとつ
理解できないことが多いのだろうことはわかるんだけどね。

最初は、とにかく身につけなければならないことが予想以上多いことに
自分自身で気付くと思う。そして自分がいかに会社にとってに非力なのかも。

かれらが期待しているように、ボクたちも彼らには期待している。
早くこの会社の戦力になって欲しいと思うと同時に、
社会人としても一回りも二まわりも大きくなって欲しい。
私もデザインの人間だから、特にデザイナーを志望する人には
さらなる期待をしているし、次の世代の中心に早く至ってもらいたい。
「○○欲しい」だけでは片手落ちで、こちらも更に頑張る。

そんなことを考えながら、自分が新人だった頃のことを思い出したりした。

横浜ダービー

text and photo by 赤岡

サッカーの世界では、
同じ地域のチーム同士が対戦する試合を「ダービー」という。
一方が他方に対して、ウチの方が強いんだと主張するのは
どこの世界でもよくある話しだ。
だから、同じ地域での主導権を握らんとするその戦いには、
その時の順位や実力に関係なく緊迫したものになる。

そうした自負も、行き過ぎると見苦しくなるものだが、
それが良い方に現れたのがスタンドを飾るデコレーションだ。
それぞれのチームのサポーターが工夫をこらし、様々な演出をする。
試合前に選手が入場する時が、そのデコレーションのクライマックスだ。

Jリーグで9年ぶりに実現した横浜ダービー。
横浜FCと横浜Fマリノスの対戦だ。
三ツ沢競技場は、両チームの気迫が真正面からぶつかり、がっぷり四つの状態。
グラウンドの上空で火花が散ってるようにスタジアム中が熱い。
そのデコレーションは実に見事だった。

芝のグラウンドをぐるりと囲むスタンド。
ほとんどの観衆が大きなカードを掲げ、それに参加した。
どこも途切れることなく続くデコレーションは、見るものの興奮を掻き立てた。


derby_home.jpg

derby_center.jpg

derby_away.jpg

寒さがぶり返しましたね。
帰宅直後なので余計に寒さが身にしみます。

先週末、やっとスノーボード滑りに行きました。今シーズン最初で最後になる事でしょう。
会社帰りにそのまま高速に乗り、一路新潟へ。いつものお宿なので非常識なチェックインにも快く迎えてくれます。

どこか旅に出ると、空を見上げてしまいませんか?
日常の生活圏内と空の見え方が絶対違いますよね。
視野の広さや、空の明るさ、空気感。都会と田舎では違うのは当然なんですけど。
ビルの谷間に沈む夕日と、山の木々のシルエットから昇る月。
どちらもとても圧倒され感動的です。どちらも私は好きです。

さて、都会では星が見えないのが当たり前だと思っていませんか?
ま、見えないんですけどね。
深夜の高速を走り、沢山の星を見上げて思い出した事があったのです。
昔何かで読んだのか、聞いたのか?
「星が見えない町なんてない。
いつも星はそこで光っている。
夜も、昼間も、都会の空でも、いつも光を放つ。
見えないわけじゃなく、見ていないのだ。」
断片的な私の記憶の一文ですが、こんな感じ。
本当だな〜とつくづく思いに耽った旅路でした。
一緒に行った方々は私がこんな感慨深い事を考えていたとは、信じられないでしょう?
久々に会った、お友達と耐える事なくトークを繰り広げていたのだから。。。

おたく万歳!

「おたく」というと、一般的にはa-boyなどに代表される
アキハバラ系と関わり合いのある人たちを思い浮かべる。
(因みに秋葉原は本当はアキバハラと発音するのが正しいのだそうだ。)
でも、それは実はスピリットではないのだろうか。

そういった意味では私も立派なオタクだと思う。
アニメやゲームにはまるっきり興味はないけど、
興味のあることに対峙するときのスピリットは
まさにそれだと思う。
思いつくまま並べても、
鉄道大好き、自転車大好き、韓国映画マニア
AOR & FUSIONミュージックマニア、
バリ島の伝統芸能が大好き・・と、結構あるぞ。
それ以外でも、サーフィン、スケートボード、スキー・・・
マニア域には至らなくてもかなり気持ちが入った時期が有ったし。
それぞれが面白いからついつい深みにはまり、
いろいろと知りたくなるし、上手くなりたいし、
気付いたらそういったこだわりや知識が豊富になってくる。
これは立派な「おたく」だろう。

でも、これは忘れちゃいけない。
「おたく」が新しい価値を創ってゆくし、世の中を面白くすることを。
仕事の中でも同じだ。
「○○○に長けた人だ。」、「△△△に凄く詳しい」というのは
私からしたら立派な「おたく」のスピリットをもった人だということ。
考えてみたまえ。
職場の皆が、あるいはグループの皆が横一列どれも変わりばえしないなんて。
つまらないことこのうえない。
向かっている方向は違えど、「おたく」スピリットは素晴らしい。

早咲き!

text and photo by 赤様

暖冬、うぐいす、降雪なし。
この冬、もう東京に雪は降らないのか。
週末、電車の窓から、桜が咲いているのが見えた。

春はまだかと、フライング気味に咲いているのを見て、
『もう?』とも思いつつも、『暖冬だしそんな時期か』
なんてちょっと納得すると、
『そして、もしかしたら、あそこの桜は咲いているかな?』
という思いが湧いてきた。

乗ってた電車を途中下車し、方向転換。
行ってみたら・・・、やっぱり咲いてる咲いてる。
東京プリンスの敷地内にある早咲きの桜だ。

「早咲き」というと僕はまずここの桜を思い出す。
以前勤めていた会社がすぐ近くにあるからだ。

通りがかった人が、皆一様に携帯をかざしている。
その光景を見ていた通りがかりのおじいちゃんが、
「若い人も、(桜のきれいさが)いいって思うんだねぇ」
ってポツリ。

まわりには僕ら人間だけじゃなく、うぐいすも集っていた。
そのとき撮ったのが下の写真。

急なことだからデジカメを持ってなかった。
だからあまりきれいな写真じゃないが、
春の息吹を感じていただければ・・・。

早く暖かくなれ!

東プリ桜01.jpg


東プリ桜02.jpg


東プリ桜03.jpg

帰り道

ここ数日、暖かい日が続きますね。
ランチの買い出しもコートなしでも大丈夫!

しかし、帰り道はやっぱり冷え込む。コートの前をギュッと押さえ、足早に自宅を目指す。
住宅街の路地を曲がると、フワッと花の香りがしました。
この時期に咲くジンチョウゲ。あの匂いすごく好きなんです。
実家の庭にもありました。あれって、すごく匂いが強いけど花を摘んでみると、その花びらからは全然香らなくなるんです。
不思議でいっぱい摘んでしまったから、家のジンチョウゲは枯れてしまったのかな?

あの香りを嗅ぐと、何かを思い出す。
記憶とゆうか、思いでとゆうか。頭に浮かぶのじゃなくて、肌で感じるとゆうか。
特別な思い出じゃなく、自転車を漕ぐ部活帰りとか庭の散歩とか、普通の事。
少し肌寒い空気とジンチョウゲの香りが、静かで、でも大きなワクワクを呼ぶのです。

I am busy with my work.

今週はとても忙しい。
とびきりの忙しさである。
というわけで、ごめんなさい、今回は切り札で凌ぎます。
我が家の老猫「トラシャム」君である。
なんともこのアンニュイな感じがいい。
しばし和んでください。

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アメリカ

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text by 赤様

 飛行機もそうだが、新幹線にしろ、長距離バスにしろ、乗り物の座席の位置をあらわすのにアルファベットが使われている。6号車15番C席、という具合に・・・。

 東海道新幹線の場合、E席が2人掛けシートの窓側の列で、晴れている日には窓いっぱいに大きな富士山が見える。富士山が好きな僕はそれが楽しみで、指定券を取るときは窓口の人に必ず「E席ありますか」と注文する。でも人によっては、窓側よりも通路側が好みの人もいるらしいと聞いたことがある。人それぞれ好みが違うものだ。きっと気兼ねなく通路に出れるからなのだろう。

 以前、新幹線の指定券を取りにJR系旅行代理店の窓口に行ったときのことだ。僕の順番がきて、窓口の人に意向を伝えると、その担当者は手配のため奥へ消え、すぐ近くで別の係員が電話で話しているのに気がついた。聞く気はなかったのだが、聞こえてきたその言葉がとても気になった。どうやら座席の位置を確認しているようだ。

 「○号車○番のA席です。繰り返します。○号車○番アメリカです」

 ん・・・? アメリカってなんだ・・・?

 その言葉は、どうやらアルファベットを混同しないように、あえてそんな呼び方をしているようだった。たしかにDは「ディー」とも「デー」とも読む人がいるし、「エー」と「デー」や、「ビー」と「ディー」など、ざわついている店内では誤解しかねない言葉だ。そんなときアルファベットの伝達ミスを防ぐひとつの方法で、こんなやり方を編み出したのだろう。ちょっとカッコ悪いけど、面白い表現方法で感心した。Aをアメリカとあらわしたのも旅行会社らしかった。B、C、Dはどう表現するんだろう?

 そういえば、以前JRで通勤していたとき、僕の利用していた東海道線では、車掌さんは到着時刻を告げるアナウンスのとき、必ず7時を「ななじ」と発音していた。「いち」と「しち」を混同しないためだ。

 そんな人間味を感じさせる工夫がけっこう好きで、いろんなところで垣間見えたりすると面白いなと思ったりするのである。

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