text by 赤様
出典は忘れてしまいましたが、
先日こんな趣旨の記事を読みました。
"アジアのいくつかの小学校で教えたことがあるのですが、
子供たちが『なにをしてはいけないのですか?』と聞いてきました。
ところが、日本では『なにをしたらいいのですか?』となる。
ルールに縛られることに慣れているから、自由に遊ぶことができないのです。
これがアメリカだと『このルールを変えていいですか?』になる(笑)"
同じような事例を、もうひとつ。
"そもそも、多くの日本人にとってルールは『守るもの』、
あるいは『与えられるもの』ですが、
欧米人にとってルールは『作るもの』です。
少し脱線しますが、
われわれスポーツの世界でもルールを変えられたことで、
日本が不利になった事例がいくらでもある。
スキージャンプで履く板の長さが決められたり、
水泳で潜水泳法が規制されたり。
ルールがあるからその通りにしましょうという発想では、
なかなか勝ち続けることはできないんです"
日本の社会は、
ある文化や製品を向上させたり発展させるのは得意ですが、
新しいルールや価値を作り出すのが苦手とよく聞きます。
反対に、
欧米ではある産業が世界的に広まって息詰まると、
新しいルールや価値を生み出してそこに産業を育ませていく、
ということを度々やってきました。
SDGsなんかは、その典型でしょう。
資源もあまりなくモノも作りつくして、
じゃあ自分たちはこれから何をして生き残っていくのか、
と考えたとき、
新しい価値を創造していくしかない、
となったんだ、と聞いたことがあります。
ルールを作るというのは、
既存のルールを新しいものにする、とも言えます。
現状に縛られず自由な発想をして、未来を作っていかないと、
現状打破は難しい。
"言うが易し 行うが難し"ですが。。。
メジャーリーグの大谷選手が、二刀流で活躍し始めると、
メジャーリーグ機構は、すぐに野球のルールを変えてしまいました。
本来は、投手と指名打者は違う選手であるべきでした。
それを変えたあとも、
指名打者の投手がマウンドを降りると、もう試合には出られなくなる、
というルールを、指名打者で出続けることを可能にしました。
ファンはみんな大谷選手が見たいですよね。
少しでも長く見たいですよね。
この変更にはホントに時間がかからなかったです。
スポーツに限った話しではないですが、
ルールはより良い方に変えていくもの、
という柔軟な考えがどんどん広がるといいですね。
text by 赤様
40代、50代ともなると、
みんな身体のどこかが悪くなってるものです。
それくらいの歳の人が集まると、
だいたい病気自慢が始まります。
子どものころは、
なぜそんな話しになるのかわかりませんでした。
でも、健康診断で「問題なし」の人でも、
やっぱり身体のどこかが悪かったりします。
完全な健康体の人なんてなかなかいない。
腰が痛い、肩があがらない、胃腸が不調、血圧が高め、、、。
その種類の豊富なこと。
健康に気をつけて運動してたって、
鍛えられない部位はたくさんあるのです。
でもみんな恥ずかしいからなのか、
隠すから語られず、語られないからノウハウ化されず。。。
この痛みには○○をした方が、、、
その症状には○○を飲んだ方が、、、
あの予防には○○を食べた方が、、、。
そうした対処の仕方が語られてはいるものの、
口コミの域だったり、医学的な検証結果ではなかったり。
信憑性がどうなの?と思うことが多くありませんか?
で、いざ調べてみると、
だいたい製薬メーカーのサイトにぶち当たり、
あちらも商売なので、弊社の○○を買いましょう!
が結論になっていてウンザリしてしまうのです。
経年劣化はしょうがないと思うのです。
仕事して、通勤して、食事して、
僕らの身体は文句も言わずがんばってます。
でも身体は毎日細胞分裂して、新陳代謝して、
新しい細胞に入れ替わってるのに、
なぜ痛みや病気は継続するのでしょうね。
せめて、各自が痛みを隠さずノウハウ化していったら、
後の人たちが助かるのかな、とは思うのですが。。。
今、若い人たちも、
そういう歳になったら、
いつのまにか同じような話しをするようになるので、
気をつけましょうね。笑
text by 赤様
水道管が危ないらしい。
日本全国で年間2万件の破裂があるそうだ。
高度経済成長の時期に全国に一気に敷設され、
格段に生活がしやすくなった。
しかし、一気に広がったことで、
奇しくも老朽化の時期が同じで、
今、多くの水道管が変えどきにきている。
でも行政側は手がまわらず、
水道局も補修の予算取りができていないらしい。
そんな状況を聞くと、
経済対策と言う名の給付金のばら撒きより、
そっちの方が大事じゃないのか!と思ってしまう。
どこの自治体の長も、
そんな事態はわかっているはずだが、
水道料金の値上げを公言すると
選挙に通らないと思っているのだろうか、
いつの間にか先送りされてきたのだそうだ。
そんななか、岩手県矢巾町では、
「こどもたちのために値上げすべき」と住民が動き出した。
そんな取り組みをフューチャーデザインというらしい。
人口減少で財政難という自治体も増えていて、
この事態は決して対岸の火事ではないのだそうだ。
そんなニュースをみて、
あれこれ考えていた先週末、
帰宅して洗面所で顔を洗っていると、
突然「ぷすっ」という音がして水の勢いが弱くなった。
根本のところから水が漏れていた。
そんな事態なので僕のウチの洗面所は使えず、
今度の週末、ようやっと業者に修理してもらう。
不自由になって初めてわかるありがたみ。
経済対策よりも、軍事費よりも、
水の方が大事です。
人間、水がないと生活できません。
text by 赤様
先日、海洋ゴミについての講演を聞いた。
なかでもフォーカスしていたのがマイクロプラスチック。
SDGsなどの活動で、
盛んに言われているのはご存知のとおり。
「マイクロ」と言っても、
そんなに小さいものは見つけるのも拾うのも難しい。
だから有識者のあいだでは、5mm以下のものと定義されている。
元は大きなプラスチックだったのが、
魚たちに噛み砕かれるなどしてどんどん小さくなる。
小さくなったものを回収しようとしても、
海で網を引きずっても、網の目にも限界がある。
だから大きいうちに拾いたい。
また、船での回収は、
船を走らせる費用、燃料を使うというエネルギーの問題、
排出されるCO2の問題などなど課題がたくさんあって、
それらを考慮すると、見合うものではない。
よって、一般市民がゴミを出す段階で回収するのが一番効率がいい。
他には、
これまであまり意識していなかったことも聞くことができた。
まずひとつ目が、お菓子の袋。
袋の表記をみると、ほぼほぼプラスティック製というマークがある。
この袋をあけると、細かいプラスチックが空気中に飛び散るらしい。
それがどの程度のものか、まだわかっておらず、
研究している方たちがいる。
ふたつ目は、ペットボトルの中身。
ペットボトルの飲料に、
マイクロプラスチックが入ってないとは言い切れない。
これもまだ検証中。
みっつ目は、衣類。
ポリエステルなどプラスチック成分が混在している衣類が非常に多い。
特に衣類は繊維なので、そのくずも注意すべき。
だから洗濯機のネットは必須なのだ。
でも日本製、アメリカ製の洗濯機にはネットがあるが、
欧州製にはついていない場合が多い。
そんな状況下で暮らしている僕らも、
まず間違いなくマイクロプラスチックが体内に入り込んでいる。
人間だけでなく、ほとんどの動物(魚も鳥も)の体内には、
入ってきていると言っていい。
でも、体内に入ってから、
概ね24~48時間で排出されるのであまり心配しないでほしい。
講演で聞いたなかで、
僕が印象に残った事柄は上記のとおり。
しかし、その講演者が最後に大事なことを言っていたので、
付け加えておきたい。
プラスチックが良くないからと言って、
それを使わない、排除しようとする意見は短絡的すぎる。
プラスチックならではの良さがあるので、
必要ならばちゃんと考慮して使えばいい。
ただ、その処分の仕方やリサイクルの仕方を、
使う側がちゃんと考えなければならない。
text by 赤様
ラグビーW杯が盛り上がっています。
開催地のフランスには、
日本から多くのファンや記者たちが、
訪仏しているようです。
現地に行った記者さんの話しを、
ラジオ(ポッドキャスト)で聞いていると、
運営に対する不備がたくさんあるようで、
ムムムム、、、となっているようです。
時刻表に出ているバスが来ない。
宿の予約が無効になる。
打合せ会場や時間が急に変更になる。
などなど。。。
海外のお土産話しとしてよく聞く事柄ですね。
僕らも遭遇しかねないトラブルです。
だいたいそういう事態で文句言うのは、
日本人か南米系の人たちが多いんだそうで、
現地の人たちはもう慣れた様子で微動だにしない。
その記者さん曰く、
「あちらの人たちは、
仕事するのが苦手なんじゃないか」と諦め顔。
それに比べて、
日本で開かれた前回大会は、
ホント行き届いていて素晴らしかった、と。
でもでもでも、、、
そればっかりではないようで、
あちらの人のいいところはちゃんと評価しています。
人としては、ホント親切でいい人が多いと。
おそらく仕事を離れたところでは、
ポジティブで器量のある人たちなのでしょう。
大きな荷物を持った華奢な女性に手を貸す男性を、
日本でも見かけますが、
普通の成人男性が大きな荷物を抱えてても、
手を貸そうか?と、気を使ってくれるそうです。
横断歩道では、車はほぼ止まってくれるし、
エレベーターでは誰でも挨拶してくれるし、
子どもやお年寄りに対してはちゃんと譲り合いがある、と。
その記者さん曰く、
仕事には首をかしげることが多いけど、
民度は高いので、
街にいてもとても気分がいいと。
日本では無関心や不寛容が最近目につきますが、
それがいい場合もありますが、
やっぱりあまり温かみを感じない。
社会や他人に対する考え方が少し違うのかな、
なんて思います。
text by 赤様
ニュースでラーケーションという言葉を聞いた。
ワーケーションと似た響きだが、
ワーケーションはWORKに由来するのに対し、
ラーケーションはLEARN(=学ぶ)に由来する。
現在、土曜に働くことがある人は、全国に4割ほどいて、
日曜でも3割ほどいるらしい。
そういう親を持つ子どもに調査をしたところ、
家族でのお出かけや旅行には、
あまり行けないのが現実なのだそうだ。
なかには、
親の休みに合わせて子どもを休ませて、
旅行をするという家庭もあるそうだ。
そのくらい大目に見てあげて!と僕なんかは思うのだが、
そんな場合、
思い出話しをクラスの友達とする、ということを、
ためらってしまうケースもあるのだとか。
そんな課題を解決しようと、
ラーケーションという制度が愛知県で始まった。
校外で学びになることができれば、
年3回まで平日に休んでも、出席扱いになる。
子ども心を考えれば、
なんとも心温まる制度ではないかと思う。
振り返れば、
僕らが休日にレジャー施設で楽しめるのは、
休日に働いている人たちのおかげで、
それならば、ギブアンドテイクの精神があってもいいでは?
そんな寛容さがほしいと僕には思える。
子どもたちの思い出づくりのために、
全国に広まることを期待したい。