text by 赤様
こんにちは 宇部市長様。
いきなりですが私はこどもたちも
投票に参加してもいいと思います。
ですが、今、日本の法律ではそれができない。
なので一つ提案です。
選挙の時、子どもたちはもぎ投票というものを
すればいいと思います。
(以下略)
小学生が市長に直談判した。
その要望を受けて、昨年11月、
宇部市は「こども選挙」を行った。
18歳になったときの投票の練習になるので、
宇部市から始めてみてはどうか?
という強い訴えが市を動かした。
と言っても、
その小学校の生徒を有権者に見立てた模擬投票。
だが、中身はまるで本物の選挙だった。
投票日には、実際の投票が行われる公民館に投票所を設け、
投票箱や記入台はすべて本物。
選挙管理委員会、教育委員会の人が立ちあった。
選挙期間中は、
4人の現職の市議会議員が模擬の候補者となり、
演説会の代わりに、所属会派の方針を説明したり、
生徒の質問にも答えた。
生徒21人の小さな小学校には、候補者のポスターが掲示され、
ふりがな付きの選挙公報が配られ、
生徒たちは休み時間になると、
ポスターの前で議論しあったという。
教育委員会と選挙管理委員会は、
こどもたちに選挙の仕組みなどを学んでもらい、
選挙が地域にどんな役目があるのか、
どういう公約が自分たちのまちづくりにふさわしいか、
を考えてもらう機会にしようとした。
こういうことは全国でもほとんど例がないらしい。
キッザニアが選挙をやっても、
たぶんここまではできないと思う。
以前、帰国子女から聞いた事がある。
日本では、選挙や政治の話しが雑談でもされないのが不思議だと。
選挙の時でさえ、それがない。
みんなどことなく政治に距離がある。
昨今、様々な不祥事で政治家が変わらなきゃ、
という意見はとても良くわかるが、
選挙や政治の雑談さえしない僕ら大人は、
この小学生に対してちょっと恥ずかしいなと思ったりする。
ぜひとも、このような模擬選挙を、
全国の小学校で必修科目にしてほしい。