text by 赤様
Jリーグにカターレ富山というチームがあります。
2025年はJ2に所属するチームです。
地元に愛されているチームですが、資金的には発展途上です。
J2やJ3には、そういうチームがとても多いです。
2月のある日、その富山に大雪が降りました。
スタジアムの芝生の上にも40センチもの雪が積もりました。
これでは練習も試合もできません。
大きな資金があるチームなら、
業者に依頼して除雪をしてもらうところでしょう。
ただ、富山のように小さなチームは、
そう簡単には業者を頼めません。
でもこのようなチームには、
チーム愛に溢れる関係者やサポーターがたくさんいるのです。
スタッフがこの雪をどうにかしたいと考え、
呼びかけたところ、
その雪かきをしに集まったサポーターが、なんと400人!
みんな自前のショベルなどの道具を持参し、
鼻息荒くスタジアムに集まりました。
彼らのおかげで、きれいに除雪されたのです。
これをやったからといって、
なんの報酬もご褒美もありません。
ただチームのためだけに、
冷たい雪を解かさんぞ、とばかりに集まったサポーター。
そんな熱い気持ちがいいじゃないですか!
資金も必要ですが、
熱い心を育むことも大事なのだと思う、
そんな出来事でした。