テレビに映る可能性

text by 赤様


先日まで行われた世界陸上。

ハンガリーの首都ブダペストが会場だ。


テレビを見ていると、

遠くから観客席を映した映像には、

日の丸があちこちで揺れていた。

遠く離れたそんな異国の地でも、

日本からの観戦客が多いことが窺えた。


でもしばらく見ていると、

アップで撮られる人は限られた人なのでは?

と思えてきたのだ。

同じ人たちが何度も映ったのだ。


テレビの作り手のことを想像すると、

ファンの表情を伝えて

場を盛り上げようとする意図は、

容易に理解できる。


日本選手がスタート位置に立った時、

その瞬間に、それを応援する日本人の表情は、

テレビ的にはとてもありがたい。


だから、そんな高揚感が伝わる絵がほしい、

と僕は想像したのだ。


なぜそう思えたのかというと、

その日本人が僕の友人たちだったからだ。


僕らのSNS上では、

「あっ!また映ったよ!」

という会話が何度も行われ、

そのたびに大いに盛り上がった。


その回数は、少なく見積もっても

9日間で40回を上回るだろう。

そこで、

どうしてその友人がたくさん映ったのかを

考えてみた。


1.どの国の人か、ひと目でわかること。

国旗を持ったり、シャツを着たりして、自分の国をアピールしていること。おそらくカメラマンは様々なシーンを予め想定していて、そんな人たちがどこにいるかを探しているのだと思われる。


2.明るい、楽しい、またはエールを送っている事が視覚的にわかること。

やっぱりテレビ的には盛り上げたい。見ている僕らも楽しんでる人たちを見る方が楽しい。高揚感がより多く伝わるほうがスポーツ観戦の醍醐味として大事だから。


3.同じような立場の人があまり多くないこと。

国立競技場でサッカー日本代表を応援しても、同じような人が多ければ、映る可能性は下がる。


こんな分析なのだがいかがだろうか。

あとひとつ外せないポイントとして、

カメラマンの好み、というのがあるのだが、

これは被写体側からはコントロールできないので

分析外とする。


これらのことを考慮すれば、

僕らもたくさんテレビに映れるかもしれないので、

どこかで試してみてはいかがだろうか。笑


個人的には、

今度その友人と会うときに、

どんな会話になるのかが、

今からとても楽しみである。



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このページは、cmemberが2023年9月 1日 09:00に書いたブログ記事です。

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