text by 赤様
SDGsに関する活動が社会に認知されてきて、
僕らも何かやってみようと思っていた。
最も身近で取り組みやすいのが清掃活動。
まずやってみるならこれからだろうと考えた。
街や海岸など、
ネットでも様々な活動が紹介されている。
でも具体的に僕らがどうやって取り組むのかを考えていると、
小さな課題がいろいろと浮彫りになった。
実際にどこかの場所を掃除しても、
そのゴミをどうやって運ぶのか。
車でしか運べない量になったらどうするのか。
清掃場所から会社まで持ってくるあいだに、
飲み物の残り汁が車にこぼれるなら社員の車は使えない。
また有料でしか引取れないものを拾った場合、どうするか。
など、小さいながらもハードルがあることがわかった。
そんな取り組みをいろいろ調べているなかで、
渋谷区の制度にたどり着いた。
清掃道具の貸し出し、ゴミ袋の提供、
回収したゴミを引き取ってくれること。
要申請だが費用はかからない。
これだけ整った制度は他には無かった。
おまけに、渋谷区民でなくても利用できる。
自治体とは思えない利用しやすさに驚いた。
SNSではこれを使っている人たちを時々見かけるので、
お金をもらわなくても清掃活動をしようという意欲的な人が、
確実に増えているのだと思う。
渋谷区側も、街のゴミをどうにかしたいが、
費用は抑えたいという意図のもとに、
この制度を作ったと思われるが、
まさにwin-winの制度だと思った。
一般の人に活動してもらうには、
この渋谷のようなハードルの低さが必要で、
そのレベルでないと、
社会には広がりにくいのではないかと率直に思った。
こんな追い風を上手く利用できるように、
他の自治体でも、制度化を進めていくべきだと思うのだが、
いかがだろうか。