text by 赤様
リーマン・ショックなどの業績不振で、
活動を停止していた日産自動車の野球部が復活しました。
企業が抱えるスポーツは、
一旦やめてしまうと復活する例はなかなか無いため、
かなり異例とも言えます。
なぜ日産は復活できたのでしょうか。
野球部に関係のないある社員が、
現場で感じたことがキッカケだったようです。
様々な外部の方々と接するうちに、
野球をやめてしまったことで
日産の車を買わなくなったという事例に接することになったのです。
コスト削減の一環で野球部の活動停止をしたものの、
その効果以上に、
野球ファンや関係者の日産車離れの方がダメージが大きいのでは。。。
「野球を諦めた企業」という認識が定着し、
野球にたずさわる人たちの日産離れを危惧したのだそうです。
日本におけるファンや競技人口など、
様々なヒアリングやデータの検証し、
また復活を願うユーザーの声も聞き、
上層部を説得。
復活にこぎつけたのだそうです。
説得した人たちの熱意もすごいものがありますが、
復活の例がほとんど無いなか、それを考慮して、
復活を決めた上層部もすごい英断をしたと言っていいでしょう。
企業の印象は意外と多岐で、
値段や商品の性能だけではなく、
こうしたポリシーのようなところにも、
ユーザーは呼応するんだという好例です。
僕のようなスポーツのファンからみれば、
これが良いキッカケとなって、
これに追随する企業が増えることを期待したいと思います。