昔の写真で恐縮です。
今から25年前くらいになる、この写真。
デザイナーになって数年が過ぎ、そろそろ先輩のADにも
少しずつ仕事を任されるようになった頃のものだ。
デスクの上が、今となってはノスタルジーな感じである。
パソコンなんて無いものね。
あるのはカッターマット、書きかけのラフスケッチ、
スピードライマーカー(油性のカラーマーカー)、ペーパーセメントや
ソルベックス(セメントのシンナー)、テンプレートなどなど。
時代を感じるね。
今のように、禁煙でないオフィスゆえ、タバコも見える。
当時カッコイイと信じていたフュージョンやAORを聴くため
後ろにはカセットのラジカセが見える。
今時のデザイナーと随分違うでしょ?
でもこの当時はこれが標準的なデザイナーのデスクだった。
徹夜もずいぶんやったね。
休日も仕事したな。
休みの日は、学生時代の軽音楽部の先輩とスタジオでバンド活動。
その時のスナップがこれだ。
新しいタイプの音楽が出始めてきたけど、結局やっていたのは
レッド・ツェッペリンだったりして。
バンド活動はその後、自然消滅したけど、仕事仲間の関係で
別のバンドに加入して、5年前までやっていた。
今は止めたわけじゃなくて、開店休業中というか。
スケートボードの写真である。
この頃はポパイという雑誌が創刊されて間もない頃で、アメリカ、とりわけ西海岸に憧れてた。
そういうわけじゃないが、スケートボードにはまったのもこの頃だったな。
竹の子が生えるより前から原宿は遊び場だったね。
バンドの練習がないときは専らこれだった。
じきにサーフィンがやりたくなって、住まいを神奈川に移すのはこの数年後だっけ。
仕事がきつい反面、いや、反動というのが良いのだろうか。
お陰で色々なことを経験することが出来た。
忙しい分、よりオフの時間が有意義でもあった。
今思うと、良くもこれだけやれたものだと感心してしまう。
このオンとオフとのバランスが大切なんだろうね。
今年入社のフレッシュマンの皆さん、
今はまだまだ納得のいくような仕事になっていないと思うことも多いだろう。
でも、まだ諦めないで欲しいのだ。結論を急がないで欲しいのだ。
これから自分がどのように感じ、どのように変わっていくか。
さらに周りもどう変わっていくのか。
むしろ楽しんで欲しい。心からそう思う。
と同時に仕事の辛さを忘れられるくらいのオフの過ごし方も
限られた時間の中だけど、充実させて欲しいと思う。
10年後、20年後・・・そこより先を思いながら、頑張ってください。