text by 赤様
もし、人間を2種類に分けるとしたら・・・
いろんな分け方ができると思いますが、
今日はあえてこういう分け方をしてみましょう。
走ることが「好きな人」と「嫌いな人」と。
あなたはどちら? と問いを投げかけたら、
おそらくほとんどの人が「走るのは嫌い」と答えるでしょう。
スポーツをやっていた人でさえ、そう答える人も多いですね。
陸上部出身の僕の友人でさえ「嫌い」と答えるほど。
世間では、むしろ「好き」と答える人は少数派。
あんな苦しい思いをするのが、どこが楽しいの? という具合なものです。
確かに走るのは苦しいし、苦しい思いをするのは、好ましいことではありません。
その気持ちはよくわかります。
でも、長い距離を走るには、走り方があるのです。
“省エネ”を意識しないと、長い距離なんてもちません。
どこかのTV番組で小出監督が「足を使っちゃダメ」と言っていましたが、
言い方は悪いですが、手を抜いて走るのです。
そんな走り方が出来ると、意外に楽に走れるものです。
最近は、東京マラソンの影響も手伝ってか、マラソンがブームのようで、
本屋にも、雑誌がいくつも並んでいます。
おそらく、以前から健康や美容のことを考えていていた人が
「これを機に」と腰をあげたのでしょう。
オリンピックの選考会などが以前から注目されているのを考えると、
やっぱり日本人は潜在的にマラソンが好きだったのだと思えてなりません。
なにしろ、ホノルルまで出かけてマラソンを走る日本人が、
あれだけ多いのですから。
そんなマラソンは、他のスポーツにくらべて多くのメリットがあるのです。
●健康なら、何歳でも始められる!
●人数を揃える心配が無い。
他の競技のように何人足りないという心配がありません。
●道具も少ない。シューズだけあればOK!
●出場できる大会の数が多い!
日本中で1年間に1,000以上の大会が行われ、
東京都内だけでも毎週どこかで大会が開かれてます。
そんな大会に出場すると、自分が主役になれます。
僕が2月に東京マラソンを走ったとき、
その出場者数にも驚きましたが、沿道の観衆の数も凄かった。
僕からすると、
「たかが素人のマラソンに、よくもこんなに多くの人が見に来るなあ」と。
僕の周りのランナーは、みんな有名人なんじゃないか?
って思えたくらい、ものすごい人でした。
この中を走ると、初めはちょっとこっ恥ずかしいのですが、
すぐに走っているのが楽しくなります。
多くの人に注目されていることも、非日常的で面白いのに、
さらに、見ず知らずの人が無条件に応援してくれる。
そう、僕らが主役なのだ! そう思えてきます。
それは明らかに錯覚なのですが、
でもその錯覚に飲まれてしまったほうが断然楽しい!
そんな高揚感が出場した3万人と共有できる。
そんなことって、世の中にそうあるものじゃないですよね。
これを機に始めてみませんか?
ひとつ、楽しみが増えますよ。