text by 「赤ちゃん高ちゃん」の赤ちゃん
いつかやりたいと思っていた漫才を、ついにやっちゃいました。
いつも冗談っぽく、そう言ってはいたのですが、
やっぱり実現させたい気持ちもあって、
さらに、制作部の高ちゃんから「M-1に出ましょう!」
などとアプローチされたので、
まずは一度やってみよう、という気になりました。
誰かに「やって欲しい」と言われたワケではありません。
高ちゃんは、以前失敗した朝礼スピーチのリベンジもあって、かなりの意気込み。
でも、実際に考えると、いつ、どこで、どうやってやるのか。
ネタは? コンビ名は? 衣装は?
想像すると、準備は山ほどあります。
とりあえず、「(会社の)運動会のときにやろう」と決めたのが、
会社の30周年パーティのとき。
まずは、台本作りから開始です。
台本は、書籍かネットに出ているプロのネタをアレンジするつもりでしたが、
適当なものがなかなか見つからず、
会社帰りの電車の中で、僕が2日で大筋を作成。
それが運動会の10日前のこと。
それに高ちゃんが中身を付け足し、さらに枕と下げを考え、
そこから二人でちょっとずつ修正していきました。
で、完成したのは、なんと2日前!
とにかく、台詞を覚えないとなんにもならないので、
大筋が出来た段階から、自主練習開始。
しかし、これがなかなか覚えられない。(汗)
学生のころ、英語や古文の単語が
思うように覚えられなかったのと全く同じ。
また、自分の台詞だけを覚えても、相手の台詞に続く言葉が出てこない!
相手の台詞も覚えることで、台詞がストーリーとなり、
自分の台詞も頭に入っていくことは発見でした。
映画俳優もこうして台詞を覚えるのでしょうか。
そう思うと、俳優の凄さがちょっとだけわかりました。
練習は主に会議室を使いました。時間は昼休みや深夜。
最初は二人とも棒読みだし、「間」もメチャクチャ。
それに、誰かが入ってきたら、あわてて台本を隠す始末。(笑)
また、会議室が空いてないときは、
皇居近くのビルのエントランスも練習場所にしました。
前日はみんなが帰った22:00ころから、4階のフロアで練習。
誰もいないので、舞台に立っていることを想定して大声を張り上げます。
何度もやっているうちに、だんだん台詞が覚えられていくのがわかります。
同時に、リズムも滑らかになってきます。
でも、ところどころ台本を見てしまいます。
だから運動会当日も、
実は競技の合間に、ステージの裏で何度か練習をしていました。
また、登場するときに、みんなをどう注目させるか、
という課題もありました。
これは高ちゃんのひと声で「M-1のあの曲を流す」ことに決まりました。
僕はあまりお笑い番組を見ないので、これは高ちゃんにお任せ。
わざわざネットで曲を調べてTSUTAYAで借りてきたようです。
ご苦労様した。
さらに、このプロジェクトは極秘だったので、
ギリギリまで誰にも内緒。
実行委員長の巨神兵さんに2日前、
実務を仕切っていたSさんには前日に告げました。
それ以外の人には、そのときのサプライズ。(笑)
しかし当日、ハプニングが起こります。
なんと、マイクが使えない?!
あわてて放送設備を検証。
もりぞーさんにも協力してもらったおかげで、
そのからくりが解明できました。
感謝!(笑)
舞台の中央にマイクを置き、
みなさんが昼食をとってるときに、密かに舞台に立って練習。
新人のIさんに、チェックも兼ねて聞いてもらいました。
でも、このときもまだ1~2度台本を見ていました。
さて本番です。
気持ちはどんどん張り詰めてきます。
僕は集中するため、自分の世界に入っていきます。
すると高ちゃんは、もうひとりで盛り上がってしまって、
僕の後ろで両手をあげて「どーもー」なんてつぶやいています。(笑)
会場は、昼食を終えた仲間が続々と戻ってきます。
もうここまで来たら、なるようになると腹を決め、
巨神兵さんに、曲の開始とフェードアウトのタイミングを打ち合わせ、
「○分から始めよう」と段取ります。
そして曲のQを出し、4小節目が終わったところで舞台へ・・・
終了後、予想外!に台詞を忘れずに言えたことと、
このプロジェクトを完成させたことで、
直後に、思わず叫んでました。
それほどの充実感がありました。
得るものはとても多かったです。
とにもかくにも、ハラハラドキドキの10日間でした。
でも、マイクから離れて喋ってしまって、
ところどころ、声が届かなかったのは失敗でした。
それが心残りです。
聞こえなかった方のために、下記に表記します。
みなさんご清聴ありがとうございました!
次回があるかどうかは、わかりませんが
「僕もやりたい」などと興味がある人がいたら、
声をかけてください。
※テーマは会社の内輪ネタです。
※個人名は変えてあります。
赤&高:どーもー(拍手)
赤ちゃん高ちゃんでーす。
高:午後の競技が始まる前に、
赤ちゃん高ちゃんのゲリラライブを楽しみくださーい。(笑)
赤:ゲリラライブってね、巨神兵さんに、許可はもうたんか?
高:ああ、大丈夫、大丈夫ッ!
この前のビンゴの景品のうまい棒5本握らせたら一発OKや!
赤:うまい棒5本って・・・。安いなぁ~。巨神兵さん。
高:それはそうと、今日は運動会ですねー。
赤:運動会ですねー。
高:1年ぶりですか。
赤:早いもんですねー。ところで、みんな何しに来たん?
高:おいおい。何しにって運動会に決まってるやろッ!
赤:うそやーん。
・・・今日は僕たちのために、5万5千人もの大観衆、どうもありがとう!
高:一生言っとれ!
赤:それにしても、みんなお揃いのTシャツなんて、大人気ない!
高:大人げないってなぁ。
これはチームごとにちゃんと色が決まってんねん。
赤:でもね、YさんとKさんが2人でいてたら、
いいおっさんがペアルックでっせ! わー、はずかしい~!
高:ペアルックって、そんな失礼なこというたらあかん。
っていうか我々もペアルックやないか~い!
赤&高:ほんまやな~(笑)
赤:それはそうと、今日はみんな、いつもと目の色が違う!
高:ほんまや!仕事のときと全然違う!
赤:おいおい、社長もいらしてんねんで!
ほかの言い方があるやろう。よー見てみぃ。
高:んーーー、目が赤い。
赤:ウサギかよ、オイ!
高:みんな充血どころか、血走ってるわ!
赤:さすが、商品かかると違いますねー。
高:さぁ、今年はどんな商品があるんですかねー?
赤:Aさん、PSP持って帰れますかね。
高:無理無理無理無理!
いつもイイとこまで行くけど、ココ一番が弱いからね。
赤:今年こそは、がんばってや~
高:おお! 賞品を狙うどころか、もうバテてる方もいますよ~。
赤:もう倒れそうなん?
高:大丈夫ですか~? Yさ~ん
赤:あ~、返事がない・・・。
お気の毒に・・・。
高:おい!殺すなって!
赤:老体にはちょっと辛かったかな・・・
高:老体って、無茶苦茶言うな!
赤:下町生まれは、これだからもう・・・
高:下町が老体と、どんな関係があんねん!
そんなこと言うたら、東久留米や、越谷、綾瀬はどうなんねん!
赤:・・・まあ、みなさんも気をつけてやー。
高:たぶん筋肉痛で、明日は動けないでしょうけどねー。
赤:いやー、大丈夫でしょう。
みんな、3日くらいたたんと痛みが出ないでしょうから。
高:そんなに老けてる人ばっかりだったっけ?
赤:まあ、筋肉痛は十分ケアしてくださいね。
高:それから、呼吸が苦しくなったら、酸素ボトルもありますからね。
赤:ああ、あのプシューって吸うやつやね。
高:そうそう。それでHさんのだけヘリウムにしとくの。
赤:またきっとパフュームやってくれるよ。
高:それは、このあとの飲み会でやってもらいましょう!
赤&高:Hさん、よろしくお願いしま~す。
赤:あ、そんなわけでもう時間いっぱいや。
裏で巨神兵さんがピヨピヨゆうてるわ。
高:皆さーん、午後の競技もがんばってくださーい。
赤:それじゃ、また来年~!
高:えっ、またやるの?
赤:また来年~!
赤&高:どうも、ありがとうございました~!