先日、UTMF(Ultla Trail Mt.Fuji)という
トレイルランニングの大会がありました。
走行距離 165.3km
累積標高 上り合計 7574m / 下り合計 7614m
制限時間 45時間
富士山の周りを走るレースです。
しかも、ほとんどが山を上ったり下ったり。
累積標高というのは、
レース全部で上ったトータルの標高差。
だから富士山2つ分ということになります。
僕も箱根駅伝の5区を走ったことがありますが、
それだって標高差864m。
正月に学生ランナーが上る箱根の坂よりも全然すごいんですよね。
もしかして、日本一過酷?と想像しちゃいますが、
一番過酷なレースはこれではありません。
そのレースに友人が出場しました。
最終的には43時間かかってゴールしたのですが、
43時間も走れます???
当然、歩いてもいい、
いや、疲労で歩かざるを得ないんですが。
いやいや、歩きでいいよ、って言われても、無理ですよね。
実はこのレース、
普通の社会人が結構参加します。
というか、数人のプロ選手をのぞいて、
学生か会社員です。
ランニングのインフルエンサーの女の子なんかも、
大勢走ったりしています。
そんなに走りながら、
月曜には普通に出社して働いてる。
ワケわかりません。
今年は約2400名が参加。
スタートが金曜でレースが約3日間。
さらに受付が木曜なので有給を2日使っちゃう。
たぶん月曜は休めないんでしょうね。
速い人は18時間ほどでゴールするそうですが、
速いとか遅いとか関係なく、
そこに挑戦しようとするところが尊敬です。
山道で泥だらけになり、
まともな食事も摂らず、あまり寝ることもせず、
昼夜走り(歩き)続ける。
全力で、精魂尽きるまで、そんな無茶な事をしながら、
実はそういう彼らが、ゴール後、一番の笑顔をつくり、
めっちゃ幸せそうにしている。
楽しく生きるって、実はそっちの方なんじゃないのかな、
なんて思ったりします。