いま、あるドラマにハマっている。
韓国ドラマの「ファン・ジニ(黄真伊)」である。
ケーブルテレビの「衛星劇場」というチャンネルで現在放送中なのだ。
字幕放送だけど、ボクはこの方がいいのでこちらを見ている。
全24話で、日曜の午後11時から2話続けての放送だ。
今、ちょうど中盤を過ぎた辺りで、この後の展開からどうなるのか
目が離せない。(だからドラマはイヤなのだ。映画なら2時間で終わるのに)
NHKのBS2では4月6日の午後9時00分から
吹き替え版で放送が開始されるそうだ。
個人的には吹き替えは好きじゃない。
そもそも外国人が流暢に日本語を話しているなんて
どう考えても不自然だからね。
ファン・ジニって誰?という方もいらっしゃると思うので簡単に紹介すると、
16世紀ごろ朝鮮王朝時代に実在した、妓生(キーセン)のことだ。
妓生とは当時の王宮が主催する宮中内の宴会などで、明や清の皇帝からの使者や
高官の歓待、また楽器の演奏や踊りなどを披露したりということをしていた
女性達のことだ。
そのような仕事だから、歌舞だけでなく学問、詩歌などの高い教養が必要とされた。
その中でも特に詩歌のジャンルで抜きん出ていたのがファン・ジニ(黄真伊)だったそうだ。
ネットで検索しても「当代一の名妓、詩人」などと表現していたりする。
当時でもかなりの時代の反逆者的要素のあった人だったようだ。
そのモチーフをベースに韓国のKBSが2006年にドラマ化したのが
この「ファン・ジニ(黄真伊)」なのだ。
このドラマ、主演のファン・ジニを女優のハ・ジウォンが演じている。
ハ・ジウォンといえば、ホラー映画「ボイス」、「バリでの出来事」などが有名で
ボクも「ボイス」あたりから注目&期待していた女優さんだ。
NHKでも「チェオクの剣」で主人公のチェオクを演じていて、
NHKで2回続けての主演ドラマが放送されると言うことは
ちょっと珍しいんじゃないかな。
因みにこのドラマでハ・ジウォンはKBS演技大賞を受賞している。
あまり時代劇というのは好きじゃないんだけど、
いくつかの恋を織り交ぜながら、芸の道を究めようとする中で
ライバルの存在や師匠との確執など、ドラマとしての見せ所は押さえた作りだ。
しかもその美しい衣装も見どころで、さらに伝統芸能も触れられていて、
バリ島の芸能に興味のあるボクにも自然に受けいれられた。
そういえば昨年の夏に行った韓国旅行で、韓国民族村に立ち寄ったけど、
建物の隅に、このドラマの撮影が行われたというプレートが貼ってあって
ああ、ここで撮ったのか、なんて懐かしい気分にもなったりして。
ところで、朝鮮王朝時代の、今では考えられないような身分制度や
当時の封建的な一般的社会通念なども見え隠れしていて
女性にとっては過酷な時代だったんだと痛感もしたりする。
ある意味で、今の格差社会も似たようなところがあるんじゃない?
なんて思ったりする。
興味のある方は是非ご覧ください。
NHKのファン・ジニのページ
http://www3.nhk.or.jp/kaigai/hwangjiny/index.html
この放送まで待ちきれず、昨年オリジナル盤をネットで購入した。
特典映像つき9枚入り、ポスター付きの豪華な箱。しかし字幕もなく苦戦!!
さすがKBSだけあって、放送された特番が特典ディスクに入っている。
映像はとってもキレイでした。