六本木・森美術館にて、
【ルイーズ・ブルジョワ展:地獄から帰ってきたところ 言っとくけど、素晴らしかったわ】を観てきた。
展覧会には多少足を運んできたが、
また行こうと思うのはあまりない。
しかしこれは違う。
あの空間は圧巻だった。
展示空間の細部まで観覧後も思い出している。
今年一番の展示だった!
会期は長く、2025.1.19(日)まで。
会期中無休ということで有難い。
次はいつ行こうか。
六本木・森美術館にて、
【ルイーズ・ブルジョワ展:地獄から帰ってきたところ 言っとくけど、素晴らしかったわ】を観てきた。
展覧会には多少足を運んできたが、
また行こうと思うのはあまりない。
しかしこれは違う。
あの空間は圧巻だった。
展示空間の細部まで観覧後も思い出している。
今年一番の展示だった!
会期は長く、2025.1.19(日)まで。
会期中無休ということで有難い。
次はいつ行こうか。
島根県隠岐の島で江戸時代から続く、
隠岐古典相撲。
今年9月14日から15日に
12年ぶりの開催となった。
大相撲の歴史の本や
YouTubeで古い動画を見て、
どんなものかしらと興味を持っていたが
今回の開催により拝むことができた。
古の形態の土俵の上で
令和に生きる人々が相撲していた。
夜通しの開催、
島内の人間関係に配慮したルール、
大量の塩など大変興味深いものだが、
この相撲、
島内で慶事があるときに開催されるという。
「めでたい!祝おう!徹夜で相撲だ!」
おめでたい時に相撲をするのはとても素敵だと思う。
【大の里】
大学生ながらアマチュア相撲の日本一を2連覇した2022年、
大型新人としてデビューした2023年、
デビュー後1年で史上最速初優勝、
昭和以降最速大関(横綱より一段下の位)昇進の2024年。
大相撲は6つに分けた階級制であり、
上から2つ目の階級の力士から許される髪型「大銀杏」を
彼は結うことができない。
なぜならば
髪の長さが足りないから。
出世が早すぎて。
四股名がつく前から
その強さは目にしていたが、
こんなに速いとは思わなかった。
怪我なく、唯一無二の力士を目指して、
爆走してほしい。
ちょっとしたハロウィンパーティに
娘がお誘い頂いた。
ちょっとしたパーティほど
難しいものはない。
しかも仮装必須。
仮装とは?
「気軽に」とは言われるが、そこには無言の圧がある。
仮装を楽しめるようなハロウィン玄人の集いに
素人が乗り込まねばならない。
ちょっとしたパーティに適した気軽な仮装とは???
さてどうするか。
夫が骨折した。
患部をかばい、人型ロボットのように移動している。
痛みに耐え、暗がりに佇んでいる姿はペッパーくんのよう。
三角巾必須の事態となり、
三角の布は安定する支えになることを
再発見した機会ともなった。
汎用性があり、シンプルで、機能美もある。
祖母が風呂敷を優雅に使っていた姿を思い出し、
道具の価値はやはり使い方次第だと感じた。
観光した城の石垣に感動した。
浅学だが、
石を資材とするには
大変な技術を要するらしい。
石を見つける、切る、運ぶ、組む。
これにはそれぞれ卓越した技がいるらしい。
石垣を前に
人の手から生まれる技術力、精神力を感じ、
圧巻だった。
昔出会った彫刻家は
土を測る時に
1トンまでなら体感のみで
測れると言っていた。
身体より遥かに大きなスケールを
生身で扱う技術、人は尊敬する。
夏、
火薬の匂いと手持ち花火の明滅が
記憶に深く刻まれている。
でかい虫を追い追われた幼少期の夏は遠い。
現在は、
電車の冷気吹き出す空調の勢いに夏を感じている。
日焼け防止のアームカバー&フェイスカバーをしている人、
コンビニの夏バテ解消に特化した陳列棚、
真昼の住宅街の静けさ、
これらが今の私の生活に夏の色を添える。
昔のように自然の中で過ごすことは少なくなったが、
夏の感覚は様々な形で息づいている。
少しずつ、夏の味わいを取り戻すための小さな発見が、
心の中での新たな季節感を育んでいる。
東京の相原に暮らしていたある夏、
開け放った窓から歌が聞こえてきた。
『月が でたでた 月が出た』
炭坑節である。盆踊である。
夕闇に提灯が浮かぶ会場で、
人々が踊っていた。
当時二十代後半であった私は、
これまでの人生で盆踊を間近で見たことがなかった。
その夏は盆踊をそこら中で見ることとなる。
相原の土地柄に衝撃を受けた。
島根県松江市で幼少期を過ごした私は
盆踊を知らない。
明治に松江に在住した作家、小泉八雲の著書(「新編 日本の面影」)に、
松江城築城時の伝説により踊りが市内で行われなくなった、
と書いてあったが、はたして。
盆踊は誰でも飛び入り参加可能らしい。
本当だろうか?
あの一体感には、一見お断りのような高い敷居を感じる。
母や祖母の梅仕事で
初夏を美味しく頂いている。
この梅たちを入れるための瓶、
我が家では毎年同じだ。
真冬でもこの瓶を見ると
初夏と感謝を感じる。
ある夏、瀬戸内の島の小さな店でラムネを買って飲んでいた時のこと。
その店のご主人から、
瓶が品薄でラムネがたくさん作れなくなったという話を聞いた。
ラムネ、ちょっとさみしい味がした。
たかが瓶、されど瓶。
〔パッケージ〕の奥深さに思いを巡らす。
梅雨だ。
空は重く灰色に覆われ、時折土砂降りの雨が降る。
この時期になるといつも不思議な感覚に包まれる。
特に雷が鳴ると不穏、だがワクワクする。
なぜなら、「雷獣」という妖怪を思い出すから。
雷獣は雷とともに現れ、
空を駆け回り
時には地上に降りてくるという。
私が親しんだ地元の山にも
出現したという話がある。
この妖怪の存在を想像するだけで心が踊る。
梅雨の雷鳴は、単なる自然現象じゃなくて、
雷獣がどこかで息づいている証拠のように感じられる。
▲ 雷獣
▲ 都内23区内の自宅敷地内にて撮影
自宅の庭に来ていた謎の動物をセンサーカメラで撮影した。
タヌキであった。
高級そうな犬に見えるが、
皮膚病にかかったタヌキである。
高級そうな犬であって欲しかった。
捕獲は違法となるため、このまま存在確認のみで終わる。
今後のタヌキの身を案じる結果となった。
▲ 都内23区内の自宅敷地内にて撮影
クマネズミもいた。
鳥獣保護法の対象外ということで、
家人が家を守るべく捕獲する計画を立てている。
▲ かわいい
DIC川村記念美術館にて、
【カール・アンドレ 彫刻と詩、その間】を観てきた。
木材・鋼鉄が配置された空間は、
繊細で変化に富んでてイケてた。
作家は、造船工場や石切場があるクインシーの出身。
作品にはクインシーみがあった。
DIC川村記念美術館は、
DIC株式会社が収集してきた美術品を公開する施設。
常設の作品もパワフルな作品が多かった。
館内の庭も広大で見応えがあった。
印象派みたいな庭に白鳥がいてリッチ。
ピクニック気分で行っても楽しめます。
【カール・アンドレ 彫刻と詩、その間】
DIC川村記念美術館
6月30日(日)まで
不要となった画材を引き取り、安価で販売するお店を発見した。
日本で唯一の画材のリユース店とのこと。
画材は高価、なおかつ処分するのも大変なものだ。
このお店の取り組みは多くの人に喜ばれているんだろう。
かつて美大生だった頃、
「お金がなくて制作できない」と1000000回ほど悩んだことを思い出した。
学費の工面にも苦労し、バイトを掛け持ちする睡眠不足の日々だった。
いま、なんとかやってる若い人の助けになりたいと思う。
手持ちの画材を整理し、友人たちにも声をかけねば。
春爛漫これが本場のお花見かと、
上野恩賜公園の花見の宴を横目で見ながら
友人たちとサイダーを飲んでいた時のこと。
満開の桜を従えた荘厳な仏塔が近くにあった。
洗練されたその姿に畏怖の念すら感じる...
「伝統まじすごい」という感想で一致した。
その後、
飲んでたサイダーが体に良さそうな味がするとかの話題に移ったが、
どうにも気になった。
伝統の概念がない人は、
伝統的な建築物をどう解釈するのか?
四歳児に聞いてみた。
伝統的な建築物=クリスマスツリー型の大きなおうち
四歳児には、とても愉快なものに見えるらしい。
▲ 四歳児作【伝統的な建築物】
(日本とインドの伝統的建築物を参考にして描きました)
老若男女が舞い踊る。
雷鳴のような和太鼓、優美な線を描く扇子、うごめく巨大な龍。
近所に住む気の置けない友人と公園をぶらぶらしていたとき、
野外ステージで踊る人々と突如遭遇した。
この光景は、在住する区で最も大きな祭りの一つ、
実在したお姫さまにちなんだお祭りのものであった。
目の前で繰り広げられていたのは、その公開リハーサルだった。
「堂々と踊ってッ!!!」
牧歌的なBGMが無慈悲にぶつ切れ
演出家と思われる人物の指示が響く。
全く知らなかったが30年以上続いている祭りらしいので
入念な準備がなされているのであろう、
若草の頃のうららかな晴天の下、張り詰める空気。
リハーサルが進むにつれ、
事務的だった鬨の声に気迫が宿る。一糸乱れぬ舞となる。
出演者の小学生は待ち時間にすかさずswitchもこなす。
それぞれが本番に向けて、ハイパフォーマンスを見せていた。
「失敗しても笑ってればいいからッ!!!!」
演出家と思われる人物から金言が飛び出した。
それを聞いて、主人公のお姫さま役の方の固かった表情もニッコリ。
もはや関係者かと言えるほど、
出演者の方々を手に汗握り見守っていた友人と私も、
「いいこというやん」とニッコリ。
この祭りの礎となったお姫さまは、乱世に翻弄された悲運のお姫さまだったらしい。
姫の心中いかばかりか、しかしきっとお姫さまもニッコリ。
庭に何かきた。
猫ではない。
食跡から察するに
タヌキ、ハクビシン、アライグマか。
大都会TOKYO23区内にある我が家である。
ワイルドな訪問者に驚いた。
有識者曰くTOKYOには、
地下鉄にはエビがいるし、
そのへんのハトをファミチキ感覚でさらっていくタカもいる。
コンクリートの中でも、適者生存・弱肉強食の掟は例外なく働くようだ。
知らないうちに見慣れない生き物と共存していることに突然気づかされる。
江戸時代の人はセルフ伝来してきたハクビシンを妖怪だと思ったらしい。
江戸時代の有識者「あれは妖怪」
江戸時代の市井の人々「納得〜!」
こんなやりとりがあったんだろうと大いなる歴史の流れに思いを馳せる。
庭にきている猫ではないものを妖怪と納得するも一興、
正体を探求していくのもまた一興。
センサーカメラを仕掛け、何がきているか調査することにした。
調査に進展があったらまた報告したいと思います。