遅れていた関東地方の梅雨明けがついにこの週末発表になった。
各地でも週末は花火大会が目白押しだし。
ようやくと夏らしくなったと感じる。
子供の頃は、夏と言えば両親の実家で過ごす夏が印象的だ。
母の実家の町での夏祭り。
昼間はただ暑いだけの時間を過ごし、夕方からは御輿や山車を見て過ごす。
夜店を見て回って、駄菓子を買う。
寝る前に年の離れた従兄弟達のする怪談話で、母屋から離れたトイレに行けなくなることも。
父の実家で体験した川遊び。夕涼みがてら、近所の神社の参道を散歩。
ヒグラシの鳴き声の降り注ぐ中を散歩するのだ。
木々が生い茂っているから、涼しさも格別だった。
中学で始めた水泳、高校まで続くクラブ活動で、
夏の過ごし方は部活中心になり、そんな田舎での夏休みの過ごし方は
なくなっていったが、やはり夏休みのイメージは田舎の体験が
大きく影響しているのか、強く印象に残っている。
子供の頃、田舎で過ごす以外は印象に残っているのが
早朝のラジオ体操だろうか。団地に住んでいた頃は
近所の広場に小学生は集まり、ラジオ体操に参加した。
集合時間までの少しの間、家の反対側の森の方からは、やはり
ヒグラシの鳴き声が聞こえていた。
深夜には自作のゲルマニウム・ラジオで深夜放送を楽しんだから、
早朝からの体操は、正直苦痛だった。
そんな夏休みの思い出が蘇ってくる。
前回歳時記のことを書いたけれど、
これらの思い出もまた私にとっては歳時記である。
今では七夕、土用、お盆などの区切りをついつい忘れてしまい、
なんとなく時間に追われていることに気付く。
今さら夏の思い出なんて、というむきもあろうが、
これから先、今のことを思い出すとき、何もない、なんて悲しすぎやしないか。
仕事とプライベートと関係なく、この夏の思い出はちゃんと残したい、
と考えている。
次の秋の思い出も、そしてその次の冬の思い出も・・・
皆さんも思い出に残るような良い夏をお過ごしください。