text by 赤様
蝉の鳴き声を聞いた。今年初めて。
梅雨明けは、まだかっ! と叫んでいるみたい。
「夏」と聞くと、子供のころのワクワクした感覚を思い出さない?
なんで、あんなにワクワクしたんだろう。
開くのが恐い成績表をカバンにしまって「さようなら」って挨拶したら、
もう天国みたいな気持ちだったよね。
40日も学校に行かないでいいなんて、
大人からみれば、こんなに羨ましいものはないよ。
もう僕なんか、毎日外を駆けずり回ってた。
あっちこっちにスリ傷つくったりして。
そんな日々が懐かしい。
宿題があってもいいから、
またそんな心ときめく夏休みを過ごしてみたいって、
多分みんな思ってるでしょ?
でも、今でも僕は夏が大好き。暑いの大歓迎っ!
外を歩き回っている営業のみなさんには申し訳ないけど、
僕にとっての暑さの基準は夏の甲子園の外野スタンドだ。
40度近い灼熱のなか、朝から日が暮れるまで観戦してると、
「俺は干物か」と思えるほどカラッカラになる。
そんな時の「カチワリ」は最高!
青い空に、白い入道雲。
カキーンという打球音とともに、ワーッという大歓声。
おぉ、甲子園が呼んでるぜ・・・。
甲子園の僕の特等席から photo by 赤様