ちょっと自転車部屋の片付けなどしていたらこんなものが出てきた。
昔、LPを録音したオーディオカセットテープだ。
因みに「Hélio Celso」はブラジル人ピアニストで、以前小野リサのご主人だった人だ。製品はソニーの「ES」でIIの表示があるので、いわゆるハイポジ(CrO2)。
それまで45、60、90しか無かった再生録音時間も、そのタイムバリエーションも増えて、
このような64なんてものも出てきた頃だな。(45もほどなくして46になった)
ボクがオーディオカセットを頻繁に使いはじめたのは70年代後半だったと思う。
進学して東京に出てきてからは聴くメディアの中心はこれだった。
アパートでの仮住まいの身だから、ドンとスピーカーを部屋において聴く方ではなかった。
そこで質屋でカセットデンスケを安く購入、それを持ち歩いてヘッドフォンで聴くことが多かった。
そんなことで、79年の夏にウォークマンがソニーから登場した時は
何ヶ月も待つ、という前情報にも関わらず、すぐに購入することにした。
注文してからは幸いにも早く手に入って、これから聴く方が完全にヘッドフォン中心になった。
スピーカーも買ったには買ったが外出時間が長かったのもあって使う機会はあまり無かったように思う。
そういうことでカセットは多いに利用した。
もっと時間があればデジタル化したいものが結構あるけど、そんなことでモタモタしているうちに、
カセットデッキを含めたカセットプレーヤーもすっかり姿を消して、いくつかが残っているのみだ。
我が家では最後に残っていたソニーのカセットデッキもずいぶん前に無くなり、
ポータブ ルタイプもMDウォークマンを購入してからは徐々に使わなくなって、やがて消えていった。
今ではカセット再生ができるのは、かみさんが持っている大型の古いラジカセだけになった。(そのうち動かなくなるかもね)
ところで、カセットテープの現状は如何に、ということでネット検索して引っかかるのはマクセルが圧倒的に多い。
しかしながらTDKやソニーなどもバリエーションが少ないながらも購入可能のようだ。
まだしばらくは細々とながら生き残っていくのだろうか。