text by 赤様
ワールドカップ開幕まで、あと9日! 心躍る瞬間が刻々と近づいてきています。さあみなさん、心の準備は良いですか?
日本代表も大変気になりますが、今日は視点を変えていったいどこが強いのか、どこが優勝するのかを考えてみましょう。
優勝予想をするときに、世界中で言われている法則があります。今回で18回目になるワールドカップ。過去の優勝国は、ウルグアイ、イタリア、ドイツ(旧西ドイツを含む)、ブラジル、イングランド、アルゼンチン、フランスの7カ国しかありません(なぜ優勝経験を初めにあげたのかは、後で説明します)。
しかも、ヨーロッパで行われた大会で南米の国が優勝したのは、1958年スウェーデン大会にブラジルが優勝したただ1度だけ。逆にヨーロッパ以外で開催された大会では、ヨーロッパの国は優勝していません。また、上記の優勝国のうちウルグアイ、イタリア、イングランド、アルゼンチン、フランスは、開催国の大会で「初」優勝しています。開催国以外の国が初優勝したのは2度しかありません。
これらの点を考慮すると、開催国のドイツはすでに優勝経験があります。初優勝する国が出る確立は少ないでしょう。またブラジルの優勝もない。ウルグアイは出場すらしていない。そうすると、イタリア、ドイツ、イングランド、フランスという名前が挙がってきます。ウムウム・・・。
次に、別の角度から見てみましょう。下記は最新のFIFA(国際サッカー連盟)のランキングです。
1位:ブラジル、2位:チェコ、3位:オランダ、4位:メキシコ、5位:アメリカ合衆国、同じく5位タイ:スペイン、7位:ポルトガル、8位:フランス、9位:アルゼンチン、10位:イングランド・・・、13位:イタリア・・・、18位:日本、19位:ドイツ。
これを踏まえて、さあ、あなたはどう思いますか。
ワールドカップという大会は、優勝するまで全部で7試合、約1ヶ月に及ぶ長丁場です。選手や監督、チーム関係者はずっと寝食を共にします。そうなれば個々の選手には当然、飽きや閉塞感などのストレスが溜まります。また7試合を戦うことを考え、どの試合にコンディションのピークを持っていくのかという問題も難しいところです。良いコンディションは、そう長くは続かないからです。
どのチームも強豪との対戦が予想される、大会終盤の方にピークを持っていきたいところですが、それ以前にコケてしまってはどうしようもありません。なので優勝経験のあるチームが有利と言われるのは、それらのノウハウを持っているからとされています。
で、これだけ書いて、僕が優勝予想しないわけにはいかないですよね。
僕は本命はイタリアかなと思っていました。伝統の硬い守備に加え、今大会は攻撃陣につわものが2人揃いました。いつものイタリアと違い破壊力があります。しかしイタリアサッカー界を震撼させた大スキャンダルの影響で優勝は難しいでしょう。
それに続くのがオランダ。何といってもブラジルとは異なる攻撃的なサッカーが魅力。初優勝もありうる! と思ってたんですが、死のグループに入ってしまいました。そのグループリーグで力を使い果たして決勝トーナメントまで持たないかもしれません。
そうすると、やっぱり来るのかなと思うのが攻撃も守備もバランスのとれたドイツと、やっぱり誰が見てもズバ抜けているブラジル。ただロナウジーニョを筆頭に魅力的なブラジルですが、そう簡単に優勝してしまっては、予想をする側にとって面白くない。
とすれば、選手層ではブラジルを凌ぐがこちらもオランダと同じ死のグループに入ったアルゼンチンか。戦力的には国内史上最強とも言えるが、ルーニーの骨折が気がかりなイングランドか。初優勝なるか、スウェーデン、チェコ、スペイン・・・。
眠れない日々は、すでに始まっています。