欲望とチャンスの関係についての個人的意見

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text by 赤様

 やってみたいこと、行ってみたい所はたくさんある。そのなかで、割と容易く出来てしまうものは結構実現してしまっている。半面、どうしてもやりたいこと、どうしても行ってみたいことのほとんどが実現していないことに気付く。そのどれもが、時間やお金を多く必要とするものばかり。

 社会に出てずいぶんと経つが、お金と時間とさまざまなしがらみが絡み合い、思うようにならないのは、社会人なら誰でも経験していることだ。ある程度長く生きていると、「人生そんなものだ」と考える貴兄もいるだろう。ただ、それじゃ人生悲しくないですか?

 と言いつつも、目先に転がる小さな誘惑ばかりに僕も振り回されていた。そんなことでは、やっぱり大きな欲望というのは実現するはずもない。問題は金銭のことばかりではないが、数万円で行ける旅行の費用があるからと、手軽な国内ばかりに出掛けていると、数十万円かかる海外旅行のチャンスを自ら潰していることになる。たとえばそんなようなことだ。

 普通に考えれば当たり前のことなのだが、誘惑に弱いのも人間の性。でも欲望を叶えたいのなら、実現している人を羨んでいても何も始まらない。自分の小さな欲望は我慢しないと、大きな欲望は手に入らない。そう気付いてからかれこれ10年くらい経つのだが、思い腰が上がるまでには、さらに数年掛かってしまった。だから目先の小さな誘惑に出会ったとき、自分のなかの大きな欲望と秤にかけるようにしようと思った。そうしてチャンスを待とうという手段に切り替えた。

 僕自身人生まだまだ長いつもりでいるが、今までの経験からあとチャンスがどのくらいあるのかと考えると、結構焦ってきたりもしていた。不思議なことに、そんなふうに冷静に考えられるようになったら、まだまだチャンスってあるんだと思えてきた。きっと自分自身の中で見出せていけるんだと思う。おいしい現実が目の前に転がってきても自分自身の都合で逃していたことが、チャンスをチャンスに出来るのだ。幾分ポジティブに考えてみてはいるが、でもそう思えてきている今日この頃である。

コメント(1)

>考えれば当たり前のことなのだが、誘惑に弱いのも人間の性

欲望と幻想の市場にリバモアという人物がいますが、
彼はそれを活用した投資家です。

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このページは、cforceが2006年9月 7日 09:00に書いたブログ記事です。

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