text by 赤様
日本に高速道路というのは、ふたつしかない。嘘だと思われるだろうが本当の話である。東名高速道路と名神高速道路がそれである。では、中央道だの東北道だの、その他のはいったい何なの? となるだろう。それらは、自動車専用道路という種類になる。
料金を払うのと引き換えに高速で通行できるというシステム。経済的な側面や世界の事例などいろいろな角度から考えると、納得いかないけれどもしょうがない現状なのだろう。だが、高速で利用できないとき、それは全く意味のないものでしかない。
先日、関越自動車道を利用した。道路の状況を告知する掲示板に「事故渋滞○km」と出ていた。ため息と諦めモードの車中で、「渋滞したら、安くしてくれればいいのに」と友人が呟いた。確かにその通りだ。
交通量を少なくするために、家族など大人数で乗ったら料金が安くなる「家族割り」とか、渋滞時での利用には「低速割引」など、割引料金を設けられないものか。道路公団が民営化したことや、ETCの導入などで、(既にいくつかの割引を始めてはいるが)いろいろな試みをするのは今がチャンスである。競合がいない業界ではあるが、ぜひとも変化して欲しい。
ノロノロと車は進み現場に差し掛かる。消防車やパトロールカーの赤い光が騒々しい。煙もうっすらと見える。が、見ると事故は反対車線で起きていて、僕らが進む車線のは、いわゆる見物渋滞であった。同乗した友人たちは、みなブーイングであった。
有料道路、特に首都高でやってほしいことは、1日1,500円で乗り降り自由っていうの出ないすかねぇ・・・・・。少しは渋滞緩和できると思うんだけれどねぇ・・・・。だめ?ですか?
渋滞がいやなら電車を使えば?