Qです。
先日、映画『小学校 ~それは小さな 社会~』を観てきました。

この度アカデミーのショートフィルム部門に
ノミネートされたことを受け、再上映しています。
撮影時はコロナ禍だったため、
給食風景や振り回される教師や子どもたちなど
リアルな現場を知ることもできます。
個性を尊重する事が大切とされる近年。
日本の教育の在り方には厳しい評価もあり、
本編でも大学教授のセミナー講師が
「日本の集団性の強さ、協調性の高さは、
世界が真似をしたいことの一つであり
諸刃の剣でもある」と話します。
それでも
大人が作る小学校のルールの中で
子どもたちは他者と関わり、
協力や比較、自分と向き合いながら
色んな感情に出会い、成長していました。
大人目線でみると、作中、声掛け1つで
考えるきかっけや本人の可能性を引っ張り出すこともできれば
芽を摘んでしまう危険性もあると感じる場面がありました。
大人たちは子どもの成長のため
葛藤しながらも立場や役割を全うしようとしています。
私の友人は教員が多く、みな教育現場や在り方に悩んでいて、
映画に出てくる教員の姿を友人に重ねてしまう部分もありました。
多様な教育価値観の中で下に見られがちな教員たちの
教員としてのレベルが担保され、
価値が尊重される社会を願わずにはいられません。
そしてそれが一種の余裕となり、
子どもたちが健やかに過ごす場へと繋がると思います。
上映はまだしばらくは続きます。
恐らく全員が経験した懐かしの小学校へ
ぜひ遊びに行ってみてください。
▼鼓動する心臓(ショートフィルム)
本編に出てくる一人の少女に焦点を当てた作品です。
シンバルに選ばれた少女が怒られるシーンでは
客席から「先生厳しいね...」という声も(笑)
動画内、少女を励ます同級生の
「僕もよく怒られるよ~」が一番の癒しポイントです。
30分未満なので通勤時のお供にどうぞ。