カーリング沼

text by 赤様

女子のカーリングが銀メダルを獲った。

国際カーリング連盟のSNS(英語アカウント)を見ると、
日本チームの話題のときだけ、
いいねの数が格段に多い。

楽しそうにカーリングをする彼女たちに、
僕ら日本人だけでなく、
海外の人たちも好印象を抱いたのだろう。

女子の日本代表チームは、
ロコ・ソラーレというクラブチーム。
国内予選を戦って日本代表の座を勝ち取った。

ロコ・ソラーレの試合を見ていると、
勝つために最大限の力を出すには、
チームがどういう状態であればいいのか、
ということにすごく注力していると感じる。

ポジティブに取り組むことこそが、
最も良いパフォーマンスを発揮できる
という強い意志があるのだろう。
快進撃とその笑顔で世界中を魅了した。

準決勝では、スイスと対戦した。
予選リーグ8勝1敗と絶好調の相手だ。
その試合後のインタビューが胸に刺さった。

「私たちのアドバンテージは、予選リーグで、
他のチームよりもたくさんのミスや劣勢を
経験できてることだったので、
何点取られても驚くことなく冷静に試合ができた」と。

この言葉に僕は驚いた。
いつも笑顔でいることの裏には、
こうした信念があったのだ。

この活躍に、
日本カーリング協会の公式YouTubeも大きな注目を集めた。
オリンピックでの期待や感想を語るトーク番組を期間中に配信。
その名も「カーリング沼にようこそ!」
1日最大約8000人がリアルタイム視聴し、
全12回累計で47.3万回もの再生数を記録した。

権利の影響で試合の映像が流せないにもかかわらず、
こんなに数字が上がるのは異例なのだそうだ。

彼女たちの影響で、
カーリングをやりたいという子どもたちは確実に増えるだろう。
競技の普及に底辺の拡大は必要不可欠だ。

ただ、カーリングやりたいという人を受け入れる環境が、
なかなか無いのが日本の実情。
でもやってみたい人、多いのでは?
この潮流、生かさなきゃ勿体ない。



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このページは、cmemberが2022年2月25日 09:00に書いたブログ記事です。

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