色の見え方は同じじゃない

text by 赤様

年末に放送されたドキュメント番組の録画を見ました。
人間の「目」に関するものでした。

そこで言われていたのが、
人間の色覚には個性がある、ということでした。

そういえば、健康診断で色覚検査というものがありました。
水玉が散りばめられた模様で、
少し色合いの違う水玉だけをみると数字がわかる、
というものでしたが、
今は行われていないそうです。

よく考えてみると、
僕が見えてる青と、あなたが見えてる青が同じ色だとは限らないのです。

実は5年くらい前にネット上でこんな騒ぎがありました。


ある画像のドレスの色が「青と黒」に見える人と「白と金」に見える人がいる、
ということがこの画像で公然のものとなりました。

光はR、G、Bの3原色ですが、
人間にはそれぞれの色を感知するセンサーみたいな機能があるそうです。

しかし、人によって3色ある人もいれば2色の人もいて、
また、センサーのひとつが例えばRとGの混在、
RとBの混在とかもあったり、
その混在の比率も様々だったりするそうです。

およそ5割の人たちが3色型なのに対して、
2色型の人が1割以上いるようです。

なかには稀に4色目のセンサーがある人もいるそうで、
それはX染色体にしかのらないものらしく女性にしかいないそうです。
そんな人は虹が10色以上に見えるという、
そういう人もザラにいるんだそうです。

では、2色型の人は劣っているのかというと、
どうやらそうではないようです。

例えば、遠くの木々の木の実を見つけるのに秀でたのは、
3色型の人でした。
Rのセンサーを持っていない人には、
赤い実は目立たないのだそうです。

しかし暗闇の中では色のセンサーが多くても無意味で、
むしろ陰影を捉えるには2色型の方が有利で、
日没後に猛獣から身を守るには、
こうした人たちの能力のおかげなのだそうです。

どちらにも長所があり、共存したからこそ今日があり、
これはどちらが有利ということではないのです。

個性のことを英語で「color」とも言います。
各々がどんな特性を持とうが、
個性を尊重しあい助け合ってきたからこその社会のような気がします。



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このページは、cmemberが2021年2月 5日 09:00に書いたブログ記事です。

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