大きなスポーツの大会には、
企業のスポンサーがつくのはご存知のとおりです。
例えば、オリンピックでは、真っ赤な自動販売機の某飲料メーカーが、
必ずと言っていいほど協賛していますね。
試合会場や関連施設、選手村などでは、
他のメーカーのものは取扱い禁止、
販売機などは一時的に排除されてしまいます。
お客さんは、
そのメーカーの商品しか買い求めることができません。
1991年に東京で世界陸上が行われたときの話しなんですが、
真っ赤な某飲料メーカーが、
オリンピックと同様に世界陸上でも協賛企業でした。
その練習場がある施設は、
僕が以前アルバイトしたことがある施設で、
それが縁で練習場に入らせてもらえました。
そこにあったのが例の真っ赤な自動販売機。
そのボタンが常にお金を入れた状態になっていたんです。
わかりますか?
要するにお金が無くても、
ボタンを押せばいくらでも出てくる!
『あっ、協賛というのは、こういう事なのか!』
と、そのとき初めて知ったんですね。
オリンピックの選手村には、必ず食堂があって、
そこで選手は、
好きな時間に好きな料理を好きなだけ食べられるんです。
夢のような話しですね。
もちろんこれも無料です。
でも、海外の料理って口に合わない。
数日経つと、
これも必ずと言っていいほど協賛している
某Mのマークのハンバーガーを食べ始めるんですって。
で、それも数日で飽きる。
だから炊飯器や簡単に調理できる食品を、
日本から持ち込む選手も多いのだとか。
無料とはいえ、
選手もいろいろやりくりしているんですね。