ディスクブレーキの変遷

クルマの話ではないです。
MTBやシクロクロスの世界ではもうすっかり定着した感のあるディスクブレーキ。
シクロクロスバイクだけじゃなくロードバイクの中にも少しながら登場してきていて、
いままでのリムブレーキ以外にも選択肢が増えた気がします。
とはいえ、重量の関係など考えると、今まで通りのリムを挟んで制動する
リムブレーキに軍配が上がるのではないでしょうか。

シクロクロスバイクで採用されている例です。
IMG_9493.JPG



下の写真、手前は一般的なサイドプルキャリパーブレーキ。奥がディスクブレーキです。
IMG_9853.jpg



実は随分昔にディスクブレーキが流行したことがありました。40年ほど前でしょうか。
下の写真は当時の自転車カタログの機能説明のページ。
ディスクブレーキだけじゃなく、クルマやオートバイなどに採用されていた
ドラムブレーキなんて言うのもありました。
IMG_8574.JPG

それぞれリムブレーキより効きの良さを中心にメリットを謳っています。
でも現実はそうでもなく、そのメリットを感じるには至らないことが多かったです。
ディスクが車輪の中心付近にあるので、雨や泥ハネの影響が多少受けにくいというのは
昔から言われてきたことでした。雨天走行時の制動力低下を押さえられるということですね。
また、ブレーキを長時間かけ続けると、フェード現象と言うのが起きます。
これはブレーキ時の摩擦材の熱によって耐熱温度を超えた段階で
まるで潤滑油のような役目をしてブレーキが利きにくくなる現象。
ディスクブレーキはフェードに強いと言われていますが、完全ではなく、
発生することもあるのだそうです。ただし、これはクルマの話ですが。

数年前にある試乗イベントでディスクブレーキのロードバイクを試乗しましたが、
かつての「ディスクブレーキは効かない」というイメージは、この時にしっかり払拭されました。
本当に驚くほど効きは良かったんですが、やはりこれはパーツメーカさんの努力、
テストライダー、サポートライダーの試行錯誤も有っての現在なんだと実感しました。
MTBからのフィードバックも大きく貢献しているんじゃないでしょうか。

最近では廉価版の商品にもディスクブレーキ採用車が増えてきました。
冒頭でも触れましたが、ディスクブレーキは自転車にとって
もはや特殊なブレーキではなくなってきました。

ちなみに・・・
普段私たちが通勤に利用している電車も、最近はディスクブレーキが主流になっています。



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このページは、cmemberが2015年4月20日 08:58に書いたブログ記事です。

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