text by 赤様
「Tokyo!」
IOCのロゲ会長が開催地を発表した瞬間、
僕も叫んでしまいました。
まだ夜も明けきらないうちから、近所のみなさん、スミマセン。
でも、徹夜して待った甲斐がありました。
そして、その瞬間からツイッターでは、
心待ちにしていた人々の喜びのツイートが、
次から次へと溢れんばかり。
自分が生活している場所でオリンピックが開かれるなんて、
僕のようなスポーツ好きにとっては夢のようなことです。
ちょっと気が早いですが、
最終の聖火ランナーは誰なんだ?
開会式の演出をするのは誰だ?
チケットはどうやって売り出すのか?
聖火ランナーに応募できるのか?
なんて、いろいろ考え始めちゃったりしています。
もう、ワクワクせずにはいられません。
でも、僕は競技だけではなく、
このオリンピックによって、
社会が変わっていくのにも注目しています。
制度、組織、街並みやインフラなどなど。
景気の停滞、少子高齢化、国の借金や消費税、
そして震災復興や原発・・・。
今、社会には解決すべき問題が山ほどあります。
オリンピックによって、
それらが直接、解決に結びつくわけではありません。
しかし、オリンピックへの準備というのは、
スポーツ施設を造るだけではないのです。
たとえば、まだまだ遅れているバリアフリー化が進んだり、
WiFiなどの通信網がもっと整備されたり、
観光客のために外国語表記が増えたりします。
それによって将来に対して、
暮らしやすくなること、希望を持てることが、
多くの人にイメージできるようになれば、
社会は少しずつ変わっていくと僕は思います。
そういう意味で、
オリンピックは人間の意識を変えるキッカケになり得るのです。
7年という、近くもなく遠くもない未来に、
目標となる時間軸ができました。
ゴールがわからないまま走らされるより、
わかっている方が、人間は走りやすいと思います。
7年後どうなっていたいか、7年間で何ができるか。
あれがしたい、これがしたい、こういう自分になっていたい。
自身の将来を、つい妄想することでしょう。
でも、そんな明るい未来をイメージできれば、
家族を持ちたいとか子どもを持ちたいとか、
自分に対して、社会に対してイノベーションを起こそうとか、
人間は希望を抱くものだと思います。
オリンピックまであと7年。
開会式までおよそ2500日。
この時間を有効に使い、
それぞれが、よりよい7年後を迎えられるといいですね。
7年間なんて、あっという間だと僕は思います。