富士山好き

text and photo by 赤様

子どものときに住んでいた僕の部屋からは、
富士山が見えた。
横浜市の西のはずれにあるその町は、
高台にあって、どこからでも富士山が望めた。

実は、今現在住んでいる部屋も、
ちょっとだけ歩くと富士山が見える。
本当は、この部屋からも富士山が見えるハズなのだが、
ネットの地図で調べてみたら、
近くにあるお寺の大きな木が、
富士山を隠してしまっていることがわかった。
残念(泣)。

部屋を出て5分ほど歩けば多摩川の土手へ行ける。
ここからは、丹沢の山々とともに富士山を眺められる。
先日、夕焼けがきれいなときに、
そこで富士山の写真を撮っていると、
自転車に乗ってやてきた外人さんが、
「フジサン、キレイデスネ」と話しかけてきた。
彼もiphoneを取り出し写真を撮った。

暮れゆく夕陽とともに、しばらく一緒に眺めていたが、
外国から来た人にとっても、富士山はやはり魅力的な山なのだ。

僕は何度か引っ越しをしているが、
生まれてからずっと横浜や川崎に住んでいるので、
富士山は無くてはならない風景のひとつだ。
その富士山が世界遺産へ登録されることになった。

富士山の魅力というと、
なんと言ってもあの美しいカタチ。
あんなきれいな円錐形って無いよね。素晴らしい!
これが多くの人に共通する感想だと思う。
ホント絵になる。見ていて飽きない。
しかし、カタチだけでは、どうやら遺産にはならないようで、
世界遺産になる基準というのは、そういうものじゃないらしい。

審査の決め手となったのは、
富士山に対する信仰心とその文化なんだとか。

世界遺産というと、
京都の仁和寺で、僕はこんな証明書をみた。
どうやらこれが世界遺産の証明書のようだ。


heritage.jpg
  ↑仁和寺にあった世界遺産の証明書

富士山が登録されたら、
こんな証明書をどこに飾るのだろうか?
県も2県にまたがっているのに。
ま、そんなことは、誰かに任せておけばいいか。

新幹線に乗って旅に出るとき、
僕は必ず富士山が見える窓側を予約する。
天気がいいときは、品川を出たあたりからでも富士山が見える。
東京、神奈川を通りすぎ、
近づくにつれだんだん大きくなってくる。
そして、すぐ近くを通るときには、思わず写真を撮ってしまう。

すると、僕と同じく、
心待ちにしていた人がたくさんいることがわかる。
車内のあちこちからシャッター音が聞こえてくるのだ。
僕は心のなかで『やっぱ、撮るでしょ!』と秘かに思う。
みんな富士山が好きなのだ。

mt_fuji02.jpg
  ↑新幹線から見た富士山

mt_fuji01.jpg
  ↑ついてに、飛行機から見た富士山も・・・

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このブログ記事について

このページは、cmemberが2013年5月31日 08:47に書いたブログ記事です。

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