イチローの思考法

text by 赤様

ワールドベースボールクラシック(以下WBC)は
日本の連覇で幕を閉じました。

日本は韓国に2度敗れはしたものの、
「1ヶ月前にできた急造チームとは思えない一体感がある」と、
米国メディアの間でも高く評価されていました。

でも、その中心であるべきイチローは絶不調。
もし優勝できていなかったら「戦犯」という文字が新聞に踊ったことでしょう。

しかし、そんな状態でも、彼はいつものように平静を保ちプレーしていました。
そこには彼が築き上げた哲学がありました。

普段メジャーリーグ中継をご覧になっている方ならご存知でしょうが、
イチローはどんなにヒットを打ち続けても、
逆に、どんなに凡打に倒れても、決して表情を変えません。

それは、ときに対戦相手を敬う心だったり、
また逆に、相手に「打って当然」という実力を誇示することだったりもします。
しかし、イチローの素晴らしいところは、
もうひとつのことを実践しているからです。
それは常に精神をニュートラルに保つことです。

では、なぜそれが必要なのでしょうか。

人間というのは、何か良い成果が出たら、
その余韻に浸ったり、
同じような効果を狙ってその感覚を再現しようとしたりします。
心理的に欲が出るのですね。

そうすると意識ではわからないところで、身体に余計な力が入り、
それが「力み」になって、好ましくない動きになります。
それでは、当然結果もついてきませんよね。

また反対に、悪い結果が出たときは、
ネガティブな思考を引きずって消極的になったり、
逆に「今度こそは」と欲が出てしまい、
これも決していいことはありません。
(勿論、失敗した点を成長への材料にすることは当然ですが)

だから、成功しても失敗しても、
それを頭の中に留めない。
次に打席に立つときは、
一切を切り離してその勝負に集中する。
イチローの試合中の表情には、そんな理由があったのです。

これって、僕らの日常でも応用できますよね。

立ち向かう物事によって難易度は様々ですが、
そのとき、どう意気込んだからといって、
今の自分が急にパワーアップするわけでもありません。

だったら、今まで培ったものを信じて、その物事に集中する。
これが最善の対処方法なのではないでしょうか。

あまり自らに負荷を掛けずに、肩の力を抜く。
「力み」が無い方が、いざというとき、
意外に最大限の力が出るものです。
ぜひとも、参考になさってみてはいかがでしょうか。

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このページは、cforceが2009年4月 3日 09:00に書いたブログ記事です。

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