グラフィック・デザイナーを再確認してみる年に

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私、年が明けて初めてのブログです。
あけましておめでとうございます。
今年もどうぞ宜しくお願いします。

さて、今回はちょっと自分の職業について考えてみたいと思います。

この業界に入ったばかりのころの職名。
グラフィック・デザイナー。
これが私が一生の仕事として選んだ職業の名前です。
なんだか、かっこよさそう、などと若い頃は周りから言われました。
意匠家、図案家なんて言い方もあったかもしれないですね。
意匠などというと、若い人には尚更わかりにくいかもしれません。

そのグラフィック・デザインの世界は、
Webなどの新しい(今ではそうでもないですね。)場ができたりと、
今では活躍する場が広がり、以前のような単純なものでは無くなってきています。

「以前のような」といいいますが、実際はその「以前」の中でも、
編集、広告、装幀、販促などなどジャンルは広くて、
それぞれに必要なスキルも違っていたりします。
とはいえ、そこはそこ。
レベルの高い仕事をする上で、いろいろな障害が出るかもしれませんが、
紙の上のデザインということでは、全く手が出ないということもないのが
この仕事だったりします。

今では、デザインワークの主要な部分はパソコンで、という方が多いかと思います。
パソコンを使用することで、以前のアナログでは相当な時間がかかるものや、
個人では作成不可能と思われた表現も、比較的容易にできてしまうことが多いですね。

先日、書店で見つけた驚きの本。なんと! デザインフォーマット集で、
好きなフォーマットを選んで、そこに必要な文言(コピー)を流し込んだり、
写真を貼り込むことで、DTPデータができてしまう、というものです。
仕事によって、ある程度の定型パターンができてくるというのは
実際にあることではありますが、これはデザインではないんですね。

でも、ここで勘違いが出てくるのです。

パソコンが使えればデザイナーになれるわけではなく、
かといってデザイナーはパソコンでDTPデータをつくることで
最終の形に至る場合が多いのも事実です。

しかし。

パソコンスキルというのは、日々の仕事の中である程度意識しなくとも
否応無しに身に付いてくるものです。
デザイナーに必要な一番のことは、やはりイメージを具体化することだと思います。
それには感性という要素が必要になってくると思うのです。
何かを見てそれでどう感じるのか。
何も感じないのだとすると、それはデザインに結びつくことは無いのではないか。

今、いろいろなものが無機的に扱われている気がしてなりません。
歌もそうです。かつての歌は、その状況でどのような感情が生まれるのか、
その生まれた感情を的確な言葉とメロディーにより、感情の共有をしている、
という風に思うのです。
それには、まずは他人と同じ感情・感性を持ち合わせていないと、
その共感に結びつける表現はなかなか出てこないのではないか。
そう思います。
であるにもかかわらず、記号として捉える、スタイルとして捉える、
ということが多いのではないでしょうか。
そんな音楽が、歌が、心に残ることは多分ないのだと思います。

日々の生活の中で、何を思うか、何を感じるか、何をしたいか。
この問いかけをこれからも自分にしていかなければいけないと
痛感しています。
デザインしたコンセプトを説明できない、というのは、
この感情が希薄だからだと思います。
裏を返せば、熱意が希薄であるといえなくもありません。

今一度、私はグラフィックに関わるものとして
この感情的な部分を見直してみたいと思っています。
突き動かされるような思いで仕事をしたいから。

コメント(1)

納得だなあ。
いいこと聞いた。
僕も魂のデザインするぞ!

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このページは、cforceが2009年1月19日 09:00に書いたブログ記事です。

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