上京物語

はじめまして。

新規事業開発室の新入社員、南国猫と申します。

今回からこのブログのメンバーに参加させて頂くことになり、とても光栄です。

これから先、日々心に過ぎゆくよしなしごとを、そこはかとなく書き綴って行きますので
駄文・長文あるかとは思いますが、どうぞお付き合い下さい。


さて、入社して早2ヶ月近くが過ぎようとしています。

思えば、2ヶ月前はまだ地元にいて
東京は「桃源郷か、またまたシャングリラか」だったものですから
現在この地で実際に働き、暮らしていると考えると、不思議な気持ちになります。

ただ、いまの心持ちに落ち着くまでには、小さいながら色々なことがありました。


キャリーバッグひとつを片手に昭和時代さながらの上京物語にうってでて
“金・人脈・ネット”の三大財産をもたずに東京駅に降り立ったのは3月末の事。


その後しばらく、「仕事はあるのに家がない」というホームレスサラリーマン生活を送ったあと


4月の半ば、ようやく決まったアパートでの記念すべき入居初日には
がらんどうの部屋のフローリングの床に、バスタオルをひき、コートを被って寝ました。

春の夜のあまりの冷え込みに、理屈抜きにさすがにこれはやばいと感じ
とりあえずすぐ、暖を求めてヤカンと掛け布団だけは購入したのですが


その後も、この2つ以外はまったくナイナイ生活。

夜のあまりの静けさに不安になっては、自分で歌を唄い
風呂場で足踏み洗いをした洗濯物から、ぽたぽたと水滴が落ちる音を聞きながら眠りに就く日々。


そして2ヶ月経った現在。

ある程度のものは揃ったものの、まだ肝心の冷蔵庫とテレビと鍋がありません。

そこで、先日は鍋の代わりにやかんでラーメンを作り
やかんの注ぎ口からラーメンが注がれる瞬間はじめて見ることができました。


入社当初から「不便だ不便だ」と周りにはぼやいてますが
実のところ、これらの体験も今回のナイナイ生活がなければ得られなかったと、嬉しく思っていると同時に

小さなアパートの部屋にひとつ、またひとつとアイテムが増えるとともに
文明の進化をひとつ、またひとつと実感して、そのたびに感動できる日々でもあるのです。


不便から便利はいつでも行けるけれど、一旦便利になると不便にはなかなか戻れません。

そう思うと、はやく便利になりたいと思う気持ちと同時に、もう少しこの貴重な時間を味わっていたいとも思うのです。


ただ、人様の行為は喜んで受け取りますので、ご協力よろしくお願いします。

どうぞこれから長く、よろしくお願いします。

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このブログ記事について

このページは、cforceが2008年5月27日 08:37に書いたブログ記事です。

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