より速く! より高く! より遠くへ!

text by 赤様(大阪世界陸上を勝手に盛り上げよう委員会会長)

このブログで何度か書いていますが、
今年は8月に大阪で世界陸上が開催されます。
なので「今年は陸上の年!」
陸上部出身で、今でも(たまにですが・・・)走っている僕が、
勝手にそう決めさせていただきます!

陸上競技は他の競技に比べて、ゲーム性に乏しいからでしょうか。
残念ながら、日本ではみんなが注目するようなメジャーな競技ではありません。
でも、他の競技とはまたひと味違う魅力があるのです。

例えが良くないかもしれませんが、
野球で、打ったボールが野手のいないところにたまたま飛んでヒットになったとか、
サッカーで、シュートを打ったら相手の身体にあたってゴールが決まった、
という偶然性が陸上競技にはほとんどないのです。
頼るべきは自分の身体のみ。
「より速く、より高く、より遠くへ」という人間の本能に由来する、
アイツに勝ちたい・・・という対抗心や、
何秒、何メートルを目指すぞ・・・という記録の追求、
そんなシンプルなものを目指すところに惹かれるのではないでしょうか。

そんなトップレベルの選手を目の前で見ると、また違う凄みがみえてきたりします。
人間ってこんなに運動能力があるのか・・・、と。
野性動物と比較するのはちょっと苦しいですが、
さしずめ「人間も動物の一種なんだな」と感じることができます。

まず、バネが凄い。一歩一歩が大きい。
一歩地面を蹴っただけで、「なんでこんなに進むんだろう」と思うくらいバネがあります。
また、彼らは走る音がしない。
車に例えると、静かなエンジン音で走る高級車のようです。
実際には蹴るときに凄い大きな力がかかっているので、
地面を蹴る「ドタバタ音」がしそうなものですが、
彼らの近くにいるとスパイクがトラックを押し付ける
「クチャッ」という小さな音しかしないのです。
まるで精密機械のように滑らかな動き。スムーズな走り。
特に短距離や跳躍種目の選手は走っているときは無呼吸なので、
素人のように息を荒げてなんてこともないので、とても静かです。
きわめて軽快に走っている(ようにみえる)ので、
こんな走りができたら気持ちいいだろうなぁ、なんて思えてきます。

先日、大阪でグランプリ陸上という大会が行われました。
シーズン始めの大会でしたが日本選手もまずまずの滑り出しをみせ、
3ヵ月後の「本番」がとても楽しみです。

これから何回か(不定期になりますが)このブログで
陸上のことを紹介していきたいと思います。

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このブログ記事について

このページは、cforceが2007年5月10日 08:46に書いたブログ記事です。

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