text by 赤様
サッカーが好きで、ついに部屋にサッカーグラウンドを作っちゃいました。
じゃーん!
あれっ。誰だ! こんなデカいボール持ってきたのはーーっ!!
いや、ボールがデカいんじゃありません。ピッチ(サッカーのグラウンドのこと)が小さいんです。サッカーボールを8コも置いたらピッチが見えなくなっちゃうくらいの大きさのマットです。でも芝、いや毛糸の長さは40ミリくらいあって、ふかふか。ちょー気持ちいい!
芝といえば・・・
1993年、Jリーグが開幕する数週間前に、市原臨海競技場に行ったときのことを思い出しました。当時のジェフ市原(現、ジェフ千葉)のホームスタジアムです。そのときは開幕前の工事をしていて、そこは本来立入禁止だったんですが、夜の人通りもなくなった時間帯に着いた僕は、柵を乗り越えて競技場の中に入っちゃいました。
それまで日本のトップクラスのリーグ戦では、グラウンドのあちこちで芝が剥がれていたり、冬には黄色く枯れていたなかで試合をしていました。でもTVでワールドカップや海外のチームの試合を見ると、当時の日本では考えられないような葉足の長い青々とした芝が気持ちよさそうでした。どうしてもその上を歩いてみたいという思いがずーっとあったので、『今しかねえべ?!』と思い切って柵を乗り越えちゃいました。
大切に育成された芝に足を踏み入れると、思ったより芝の葉は長く、自分の靴が芝の中に埋もれてしまうくらい。密度もそこらの公園や団地の芝とは全然違って、根も葉もびっしりとしている。寝転んでみると葉の先がちょっとチクチクするがすっごく気持ちよかったのを憶えています。これから日本に誕生するプロはこんな環境でプレーできるのかと羨ましく思ってしまいました。
そんな素晴らしい芝の上で一度でもいいから試合をしてみたいですよね。その前に練習しろって?
ごもっとも・・・。