今度の正月に、中学の同窓会がある。
昭和四十年代の卒業で、もう35、6年前のことだ。
それから何度か同窓会はあったが、何年か前に開催された折り、
みんなが50になったらまたやろう、ということで前回は終了していた。
ということで、今回開催となった。
前回はもう皆四十代になり、オジサン、オバサンの集まりだった。
顔や風体もすっかり変わってしまって、最初は誰が誰だか分からず、
胸の名札を見ないと思い出せない人もいた。
ところが不思議なもので、話し始めると、年月も経ち、
今はそれぞれまったく違った職業に就いているのに、
会わなかった年月を忘れるようになるのにあまり時間はかからなかった。
同窓会って不思議なものだとその時はつくづく感じたものだ。
女性は、結婚して姓名が変わる人が多いが、
やはり当時の名前で呼んでしまう。
あの当時スリムでスタイルの良かった者が、
似ても似つかないくらいに太っていたというような体型の変化、
そして髪が薄くなる、白髪が混じる、ということも手伝って、
判別が難しくなる。
でも、話に花が咲くと、そんなことはどこかに飛んでしまう。
あれからまた何年か経ち、あまり変わらない者や
更に変化して、分からない者も出てくるかと思う。
特に私のように地元に残らず、別の土地で暮らしている者にとっては
同窓会というのは、気持ちが子供だった頃に戻れる、特別な機会だと思う。
この正月、あの頃の仲間達に会うのを今から楽しみにしている。