text by 赤様
19日から世界バスケットボール選手権が日本で開催される。この大会はサッカーでいうとワールドカップに相当するほどで、バスケット競技の中では最も大きな大会だ。文字通り世界チャンピオンを決める大イベントだ。
テレビでも富士山の頂上にダンクシュートするCMが流れているが、イマイチ話題になっていない。バスケットはやっぱり日本ではマイナーな競技なのか、国内最高峰のリーグ戦JBLでも、小さな体育館がやっとこさいっぱいになるくらい。学生時代には誰もがやるスポーツだが、どうも日本では観るスポーツではないようだ。だが実は、今大会のチケットは結構売れているのだ。
注目すべきは、なんと言ってもアメリカプロバスケットボールリーグNBAで活躍する世界各国の強者たち。アメリカのレブロン・ジェームス、ドウェイン・ウェイド、中国のヤオ・ミン、アルゼンチンのエマニュエル・ジノビリなどなど。こんな大会がなければ日本になんて一生来ないであろう面々。でも、彼らは世界中でその名を知られるスーパースターなのだ。
バスケットというと、誰がみてもアメリカが優勝するんだろうと思われがちだが、ところがどっこい、前回はなんと6位。優勝は旧ユーゴスラビアだった。今大会の優勝候補は、そのユーゴの流れを汲むセルビア・モンテネグロ、アテネ五輪優勝のアルゼンチン、バスケットの母国アメリカ。それにスペイン、ドイツ、ブラジルなども黙っちゃいない。まさに時代は群雄割拠。どこが勝つかわからないだけに好ゲームが期待できる。
そして世界を向かえ打つ日本は、クロアチア人のパブリセビッチ監督が4年間鍛え上げてきた。チームの平均身長194cmは世界の趨勢からみればかなり小さく、しかもNBAに挑戦している田臥勇太は残念ながら出場しない。しかし、速さと緻密さ、そして地の利を生かし虎視眈々と番狂わせを狙っている。
キープレーヤーはポイントガードの五十嵐圭。
(http://www.fiba2006.com/national/mem06-igarashikei.html)
田臥勇太と同期だが、実力もさることながらアイドルなみのルックスが注目され、すでに様々なメディアに登場しているので目にした人もいるだろう。イケメン好きの女性なら要チェック。
大会は全24チームが4ツのグループに分かれてリーグ戦を行い、上位4チームが決勝トーナメントに進む。日本はグループリーグで2勝すれば、決勝トーナメントが見えてくる。そこまで進めば自然と盛り上がりを見せるであろう。ぜひとも彼らの活躍に期待したい。