琉球と馬来の関係

ある日のテレビ番組で、沖縄を採り上げたものがあった。
その中での話だ。
沖縄で椰子の実のことを何とかいうのだったが、失念した。
でも、番組でいっていた発音が、これまたビックリだった。
インドネシア語というのはマレー語がルーツになっていて、
その派生した兄弟のような関係の言語だ。
その中に「クラパ」というのがある。これは「椰子」のこと。
先の番組で、沖縄で椰子のことをいうのが、この「クラパ」に似たような発音だったのである。
もう一つ有名な言葉もある。
沖縄で「チャンプルー」ということばがある。
皆さんにも馴染みのある言葉だろう。「ゴーヤ・チャンプルー」好きですよね?
あの「チャンプルー」も非常に似た発音のインドネシア語がある。
「チャンプル」という言葉である。意味は「混ぜる」ということ。
インドネシア語で「ナシ」はご飯のこと。
レストランでナシ・ゴレンと言えば、炒めたご飯のこと。即ち炒飯のことだ。
同様に「ナシ・チャンプル」というインドネシアのメニューがある。
これは「混ぜご飯」という人がいるが、白いご飯に何種類ものおかずを乗せたもので、
混ぜながらいただく、インドネシアの定番ご飯だ。

なんだか、こう考えていると、沖縄というのはマレー半島からの文化的な流れが
あるんじゃないだろうかと、思わずにはいられない。
(琉球文化というのは、中国や台湾の文化の影響も見え隠れする。交易もあったし。)
また、それぞれ民族音楽があるが、インドネシアの伝統芸能(音楽)のガムランと
沖縄の民謡などの音階は、かなり近い。
ここでも文化的な繋がりがあるような気がする。

日本の文化は独自性を持っているが、と同時に、大陸からの文化の流入も多い。
意外にもそれらが日本独自と思われていることの中にも多数発見できる。
雅楽のルーツも日本のものではないし、探せばもっとありそうだ。
さらに南方からの文化の流入もあったろうと思える。

この頃、プライベートではついついインドネシア・バリ島のことばかり考えているから、
ちょっとした言葉で反応してしまった。

沖縄にもいつか行ってみたい。

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このページは、cforceが2006年8月21日 09:00に書いたブログ記事です。

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