text by 赤様
みなさんは、夏といえば、何を思いますか?
花火? かき氷? 海?
キンチョウの夏 日本の夏?
夏といわれると、僕の場合は甲子園!
で、関西に「帰る」んです。毎年ではないんだけど。
でも関西の夏は、えらい暑い。
関東と比べても湿度が全然違う。
なんでみんなこんなところに住んどんねん? と思ってしまうほど。
(言葉も思考回路もいつの間にか関西弁に)
新幹線を降りるとき、ドアが開くあの瞬間・・・。
べたぁーーー、じとぉーーー と、まとわりつく湿気。
あまりに暑いんで、甲子園に着いてすぐは、
たいてい屋根のあるネット裏で観戦。
この屋根は銀傘と呼ばれ、
そこに響く拍手や歓声は、他の球場では味わえない独特の反響音を醸し出す。
でもこの銀傘、今年が見納め。残念・・・。
で、このネット裏では最上段がおすすめポイント。
浜風が吹くと晴天が続く甲子園では、その浜風の通り道が決まっている。
ここの最上段もそのひとつで、これが涼しいんや。
このネット裏にはマスコミの人たちが大勢観戦しており、
長嶋三奈や各局のアナウンサーがスコアブック片手に目を光らす。
必ず最前列で観戦してる名物おじさんもいる。
毎年同じ光景、というより半ば同窓会。
さあ慣れてきたら、灼熱のレフトスタンドに移動。
そこには僕の特等席がある。
やっぱり、暑さを知らねば甲子園やない!
意気込んではみるものの、日中は恐ろしいほど暑い!
相当の覚悟が必要である。
でも、カチワリ売りのにいちゃんは、いたって元気。
恐るべし、関西の商人気質。
さて、夕暮れの第4試合。六甲山に夕陽が沈む。
そのきれいな夕焼けをバックに、
カクテル光線に照らされたダイヤモンド。
その眺めだけでも文句のつけようがない。
が、さらに目の前では熱戦が繰り広げられる。
この瞬間がたまらない!
これがないと夏が終わらない。
甲子園が呼んでいるぜ・・・。
※特等席からの眺めは、前回のブログ「もうすぐ夏!」に掲載中。
奥に見える山が「六甲颪(おろし)」に歌われる六甲山。