良き友との別れ

平成元年式のマイカーをついに手放す決心をした。
クルマの正式な名前は「ニッサン スカイラインワゴン GTパサージュターボ」

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思えばこいつとも長い付き合いだった。
結婚して間もない頃、その当時住んでいた荻窪で購入。嫁の両親と住むことになり家探しで津田沼に移転し、今の千葉市に移るまで、このクルマはいつも活躍したものだ。それまで嫁の両親が住んでいた奈良県までも何往復かし、仕事にも駆り出され、遊びにも連れて行かれ、それ故に思い出も沢山詰まった一台だった。それを手放すことにした。
現在のクルマから見れば当然だが、エアバッグはないし、オーディオもラジオ以外にはカセットテープだし、税制の優遇を受けられるような資格もないし、燃費も著しく悪い。さすがにクルマの趣味は今はなくて、移動の道具になっている場合がほとんどだが、購入した当時はかなり惚れ込んで買ったものだ。いや、今でも本当はこのクルマ、維持費のことを考えなければ乗り続けたいと思っている。だがしかし、である。いたるところにガタが出てきている。何年か前にも京葉道路で走行中、動かなくなったこともあった。それ以降車検のたびに大きな出費が出ていくことになって、さすがに来月を車検満了に控え考えてしまった。もう意地で乗ってる場合じゃなくなった。
そういえばこのクルマ、結構レアな車種なのである。スカイライン自体は珍しくないが、それのワゴンである。しかもその中でも更に生産台数が少ない上級グレードのGTパサージュターボというものだ。このスカイラインはいわゆる「R31」型といって、スカイラインがスポーティー路線からその当時時代の空気だったハイソでソフトなイメージに転換し、歴代のスカイラインの中では特にスカイライン・ファンには一番人気がなかったというジェネレーションである。そんなわけで、5ナンバー枠いっぱいのボディの割には中身のうすい感じのするR31である。とはいえ、一部のスポーティー路線に変更した2ドアスポーツクーペに「GTS-R」なるグレードが登場。それは当時の市販車で競う全日本ツーリングカー選手権のグループAに出場するために限定生産されたヤツであった。後にこれが無敵のGT-R(R32型)の礎になったとも言われている。そんなころのワゴンで、意外に当時としては低速ではハイパワーの特性だった。
もうすぐこのクルマともお別れである。
次のヤツはやはりニッサンのティーダというコンパクトカーだ。サラリーマンが買うにはまあ手頃だし、何よりいつ故障するかの不安もない。しかも手放すクルマに比べれば格段に燃費も良い。小さいから取りまわしも楽だし、それでいて室内は思った以上に広い。東京に住んでいた頃はそれでも必需品までは思っていなかったが、私の住んでいる辺りはクルマがないと生活するには少々不便だ。それ故に贅沢品ではなく必需品である。
この17年間、本当にご苦労さま。そしてうれしいこと悲しかったこといろいろあったけど、思い出をありがとう。
本当にいまはそんな気持ちでいっぱいだ。

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このブログ記事について

このページは、cforceが2006年2月27日 12:21に書いたブログ記事です。

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