デザインワークにおけるMacってなんだ?

私はデザインの世界に飛び込んで、今年で「ふたむかし」以上になる。
当然のことだが、私の若い頃はデザインワークは全てアナログ的手法が使われていて、カンプを作ること一つとっても、手作りの作業がほとんどであった。デザインが起きると次は印刷にまわすための版下づくりが待っている。この版下づくりは版下屋さんに外注に出す場合もあるが、ページものでもない限り、自社内で済ませることが多かった。校正が終わって版下が完全になれば、次は色指定だ。版下にトレシング・ペーパーを貼って、そこに色の指定を書き込む。写真は合い番をふって、大きさやトリミングの指定をする。ぼかしを使用する場合は、モノクロのブラシ版をブラシ屋さんに外注し、添付する。
というような、まるで通過儀礼のような、今考えると面倒な段取りをいくつも経て、初めて印刷屋さんへ入稿していた。
月日は変わり、今ではコンピュータによる制作手法が主流、というよりそれだけになった。
Macintoshがデザインの現場に出始めた頃は、デザイナーは皆期待していたように記憶している。デザインワークとともに制作作業全般においての時間の短縮とコストの低下を狙って、そこでの差額が売上に貢献すると思っていた。あるいは作業の軽減で時間的なゆとりが生まれて、今以上にデザインに注ぐ時間が出来るのではないかと。でも現実はどうだろうか。
さらに、デザイナーとして、コンピュータの使い方はこれで良いのだろうか、という疑問も個人的に持っているし、もっとDTP業界のように、以前のアナログ時代には考えも出来なかったような各種の自動処理の導入による制作作業のようなことがデザインにおいてどれだけ出来るのか、どこまで出来るのか、そのあたりを模索してみたいと思っている。人が考えることがプロセスの大半を占めるデザインワークなので、製版やDTPのように恩恵を受ける部分は少ないかも知れない。果たして以前の鉛筆やマーカー類などのようなデザインツールの代用品としてだけで良いのか。
すぐに解答が見つかるとも思えないが、再度Mac導入の頃の初心に戻ってそのあたりを私なりに今一度検証してみたいと思う。

カテゴリ

月別 アーカイブ

ウェブページ

Powered by Movable Type 5.14-ja
白黒写真カラー化サービス Coloriko - カラリコ -

このブログ記事について

このページは、cforceが2006年2月20日 09:00に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「気分が好いので。。。」です。

次のブログ記事は「スノーボードクロス」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。