私のバリ島旅行 お気に入りの風景編    by こじこじ

今回のテーマは、タイトルどおりの私のバリ島旅行である。以前は年二回のペースで行っていたが最近は2年に一回くらいのペースである。先日ふと「なんだかバリが不足気味」と気付いた。そんなことがあって、むかし訪ねた時の写真などを眺めていたら、少し心が癒された。そんなわけで今回のテーマはバリ島にした。

初めて行ったのは1993年のことだ。実はこれにはいわくつきがあって、「パラオ」と「バリ」を間違えて、バリと思って行ってみたらイメージしていたところと違っていた、なんていうおバカな間違いで始まった。ところが行ってみたら、かなり面白かった。遠い国インドネシアのバリ島とはいえ、やはりアジアだ。どこか日本と共通するところを発見したり、バリ独特の南国の雰囲気や独自の文化に触れて、心癒される場所として私の心にしっかりバリ島は刻まれていった。

色々と感激するものは有ったのだが、何より心に残ったのがバリ島の伝統芸能である。ガムランという打楽器群による演奏と独特の踊りに魅せられた。次回もこれを見ようと思った。

始めはありきたりの旅行だったが、2回目からは自分でチケットをとって、現地で宿を探すというパターンになっていく。そのうちインドネシア語の必要を感じて日本でカルチャースクールでインドネシア語を学び始めた。その効果が奏してそれからのバリ行きは劇的に楽しくなった。現地で友人もでき、ガムラン関係のバリ人とも交友が広がり、仕舞いにはそのガイドブック的な内容のホームページも作り始めて、それにかかわることでまた日本国内で仕事とは違った交友も広がっていった。

そんなわけで、私にとってのバリ島は、単なる海外旅行の枠を超えて、ライフワークにもなっていったのだ。

バリ島には、私にとっていくつかのお気に入りの風景がある。
元々田舎ものの私だが、いざ都会で暮らしていくと最初の頃は変化に富んだ生活自体が面白いと感じていたが、年と共に田舎がいい、と考えが変わっていった。バリ島のお気に入りの風景もそんなところとリンクしているようだ。

●夜のレゴン・ダンス
これは古い王朝物語をモチーフにしたバリ島独特の踊りだ。バリ島の音楽や芸能の中でも代表的な演目である。たいていは少女が踊ることが多いが、大人の踊るレゴンもあって、そのバリエーションは意外と多い。いずれにしても古い物語から取材した踊りと音楽だ。私の通い詰めている「ウブド」エリアでは、毎晩どこかで観光客向けのバリダンスのパフォーマンスが行われている。バリ島の田舎では、夜も楽しいのだ。

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●田園風景
宿の二階から撮った風景。モデルはカミさん。私がいつも行っている「ウブド」というエリアには、山間の村のせいかこのような風景が多い。最近では随分と減ってきたようだが、バリ島の中心街のクタなどに比べれば圧倒的に田圃が多い。この宿はそれほど料金が高いわけではないが、二階だとこんな癒される「特典」が付いてくる。

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●ロスメン
「ロスメン」とはインドネシアの民宿のことだ。元々ドメスティックな観光客相手に商売をしていたが、安く泊まることを希望するバックパッカーなどが利用し始めてからは、外国人も自由に宿泊できる。民宿なので、家族と一緒に寝起きするが、部屋はたいていの場合は別棟なので、プライバシーは多少は尊重される。風呂とトイレは付いているが、風呂といってもインドネシア式で、基本的には沐浴スタイルである。よって、良くてバスタブ付きでホットシャワー付き、悪ければバスタブ無し、水シャワーである。私は宿泊先の家族の印象で決めているので、これにはあまり拘らないが、やはり滞在中にはお湯を溜めた風呂に入りたいと思うことも時々ある。たいていはベッドが付いている。1泊朝食付きで6〜800円くらいが多い。

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●ロスメンの入口から見る庭の風景
バリ島の家屋の入口は概して狭い。といっても一般の家屋には家族が集まるスペースが有るが、そこは部屋の状態にはなっていないことが多い。広めのベランダみたいな感じだ。屋根は有るものの、やはり開放的である。ロスメンの入口はほとんどはこの写真のような体裁だが、少々ランクアップしたプチホテルにおいても、多かれ少なかれこのような作りになっている。写真でも判るが、バリ島の一般的な家庭でも、床はこのようなタイル張りがほとんど。汚れても掃除しやすいというメリットがある反面、濡れた足ではとても滑りやすい。

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●バリのご飯
バリ島では日本と同じように米を主食にしている。長粒米ではあるが、ご飯とおかずという組み合わせだ。おかずはいろいろあるが、中国料理の流れを汲んだメニューもあり、日本人でも比較的食べやすい。写真のこの料理は「ナシ・クニン」という。直訳すると「黄色いご飯」だ。これはバリ島でお祝い事があったとき振る舞われるご飯で、混ぜご飯の一種だ。ココナッツや鶏肉・豚肉などのほか、臭いのない納豆のような「テンペ」と呼ばれる発酵大豆食品の揚げたものなどが載っている。麺類(焼きそばやラーメンの一種)もあるが、どちらかというと「おやつ」の位置づけになっている。
長粒米が苦手な方も多いが、私は好きだ。バリでは元々日本人のように白米をおいしいといって食べる習慣がなく、たいていおかずと混ぜて食べられる場合が多い。これをおいしくいただく方法がある。レストランなどで洋食をいただくのもいいが、せっかくだからインドネシアン・メニューをいただこう。その場合ナシ・プティ(白ご飯)にミー・ゴレン(インドネシア風焼きそば)やチャプチャイ(野菜炒め)をたのむのだ。で、白いご飯の上からかけていただく。これがおいしい。今度もし機会が有れば試してみてはどうだろうか。

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こんなこと書いていたら、またバリの風景が見たくなってきた。
異文化に触れるというのは面白い。ときとして不愉快な思いをすることも無いわけではないけど、それを超えるくらいの驚きと畏敬とが入り混ざった不思議な感情をもたらしてくれる。
まだまだご紹介したい風景があるが、今回はこの辺で。スラマッ・ティンガル!(さようなら)

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このブログ記事について

このページは、cforceが2006年1月23日 09:15に書いたブログ記事です。

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