私が韓国映画に首ったけなのは・・・ by こじこじ

今回のお題は「韓流映画」である。
そもそも「韓流」とは、アジアに輸出された韓国製映画やドラマなどのエンターテイメントを指し、特に中華圏でヒットしたことによって韓国製のそれらを「韓流」と呼ぶようになったのが始めだそうである。気付いたら日本もいつの間にか浸水していた。きっかけはやはりペ・ヨンジュン、チェ・ジウ主演のドラマ「冬のソナタ」なんだろう。それ以前にも韓国製映画の中で北朝鮮の特殊工作部隊と韓国の情報機関の戦いを描いたスパイアクション「シュリ(ハン・ソッキュ主演)」や、連続猟奇殺人をテーマにしたサスペンス「カル(ハン・ソッキュ主演)」、さらに「猟奇的な彼女(チョン・ジヒョン主演)」などが本国だけでなく日本でも話題になった。しかし大きな「流れ」に変化してきたのはやはりドラマ「冬のソナタ」だろう。
そういう私こじこじもあるひょんなきっかけでその魔力に拘束されてしまった。
あれは1年ほど前か。
いつものビデオレンタルショップに映画のDVDを返却に行ったときだった。
何か他に面白そうなものはないかと物色していると、ふと目に飛び込んできたのが、「猟奇的な彼女」というタイトル。そういえば何年か前にそんな映画がテレビでも話題になってたっけ。おや、店員さんのコメントがPOPの中に。「タイトルは変だけどとっても心あたたまる映画」と。予感がした。とりあえずダメモトで借りてみた。ネタばれになるので、ここでは詳しく書かないが、後半の意外な展開にはまってしまった。2時間ほどの時間に凝縮された笑い付きのラブストーリーだった。かなり面白かった。

これ以降、映画の「韓流」に流され飲み込まれていった。

私にとって韓国製の映画の魅力は何といっても日本製の映画にない突拍子のないストーリー展開だと思う。ひょっとしたら日本では使い古された手法だったりするのかも知れないが、今ではそれが私には新鮮だったりするのだ。ドラマなどはそれが顕著である。例えば、「善人はいじめられ悪人はのさばるが、最後は善人のハッピーエンドで終わる」ことや「善人の主人公には不幸な出来事に見舞われる」などがその表現だろう。もう一つは「運命」というキーワードが重要だ。日本ではあまりこのテーマは今となっては採り上げられない。しかし韓国ではこれは重要なポイントだ。ドラマではこの「運命」がお決まりの展開の中で大変重要な意味を持ったりする。
むしろハリウッド映画の方がお決まりの展開があっても、その空気が今ひとつ私の肌に合わなかったりする。これこそは東と西の違いなんだろうか。随分と西洋化した日本だが、いまだに根強く生活の中には東洋的な発送や思想が根付いている。そうでありながら生活の表向きの主体は西洋化している。このギャップの反発が私に東洋の映画(とりわけ韓国製映画)に目を向かせているのかも知れないと思う。

ついでだから最近の中からお気に入りを紹介しよう。

泣きたいあなたへはこれ。
■「私の頭の中の消しゴム」
ソン・イェジン、チョン・ウソン主演
社長令嬢のスジン(ソン・イェジン)と、愛に懐疑的な大工のチョルス(チョン・ウソン)がスジンの物忘れをきっかけに恋に落ち結婚する。2人はさまざまな困難を乗り越えて一層愛を深めていくが、甘い恋愛の中で過酷な事実を突きつけられ、その苦難に立ち向かう2人の姿を描いた感動作。国内の興行成績でもトップにのぼった。残念ながらDVDは未発売。いまのところは映画館へ走ろう。

「私の頭の中の消しゴム」日本公式サイト
http://www.keshigomu.jp/index2.html

■「ラブストーリー」
ソン・イェジン、チョ・スンウ主演
上の「私の頭の中の消しゴム」でも主演したソン・イェジンだが、もう一つ名作がある。ドラマ「夏の香り」を推す向きもあろうが、映画ならこれ。「ラブストーリー」だ。
女子大生・ジヘは、ある日家の中で古ぼけた小さな木箱を見つける。入っていたのは、母の秘められた初恋が綴られている手紙だ。「猟奇的な彼女」のクァク・ジェヨン監督による母子二代にわたる愛の物語だ。先頃「マラソン」に主演したチョ・スンウのほか、ドラマ「バリでの出来事」に主演しているチョ・インソンも出演している。このチョ・インソン、あまり知られていないが、焼き肉のたれでお馴染みのエバラの商品キャラクターもつとめていた。CMも流れていたっけ。
話はちょっと逸れるが、今韓流スターって日本のCMにどれくらい出演してるんだろうか。全国区として私の知っているところでは、このチョ・インソン以外では、ペ・ヨンジュン、チェ・ジウ、チャン・ドンゴンくらいじゃないだろうか。
こちらはレンタル店にも置いてあるので休日にでもいかがだろうか。

ラブストリー日本公式サイト
http://www.klockworx.com/lovestory/

ソン・イェジン日本公式サイト
http://www.yejin.jp/

笑いが欲しいというあなたにはこれ。
■セックス イズ ゼロ(原題:色即是空)
ハ・ジウォン、イム・チャンジョン主演
映画「ボイス」のハ・ジウォン主演によるお色気満載の爆笑学園コメディ。大学に入学したウンシク(イム・チャンジョン)は、キャンパス一の美女でありエアロビチームのトップであるウニョ(ハ・ジウォン)に一目惚れする。しかし、そんな彼の想いとは裏腹に、ウニョはウンシクに変態の容疑を掛けてしまう。
ベッドシーンもあり、家族で観るのはいただけないし、嘔吐シーンなど汚い表現もかなり出てくるが、かなり笑える。イム・チャンジョンは兵役が終わって大学に復帰しているという設定で、映画の中では28歳となっているが実際は38歳。この人、元々俳優だが歌手としても認められている。それにそのカラダの柔らかさ、軽い身のこなしはジャニーズも真っ青だ。
一方の主役のハ・ジウォンは現在NHK-BSで放映中の「チェオクの剣(原題:茶母=タモ)」の主人公、チェオクを演じている女優さんだ。数年前に映画「ボイス(原題:Phone)」でホラークィーンと呼ばれるようになったのは記憶に新しい。この少し前に、主にBSなどでドラマ「バリでの出来事」に出演し、一部では人気も出てきたようだ。この人、なかなか面白いキャラクターの女優さんだ。映画デビュー作は「真実ゲーム」だが、この中で韓国映画の重鎮アン・ソンギ演ずる検察官と向き合う、ロックスターの殺人容疑をかけられた女子高生役で出演していた。かなりみるものに対しての挑発ともとれるような顔つきで、目の演技の印象がとても強い。最近ではドラマ「秘密」で、主演のキム・ハヌルの妹役で性格の悪い女性を演じていた。その時の目つきも同様だ。
ところがそれ以降の出演作では一転してコメディやホラー、メロと呼ばれる恋愛ものではまったく違った表情を見せている。「猟奇的な彼女」同様、インターネット小説がベースになった青春ラブコメディ映画「愛しのサガジ(日本未公開)」では、明るい女子高生役を、さらに映画「足ながおじさん(日本未公開)」では心の優しい放送作家を演じている。私がいま一番期待している女優さんだ。
こちらはレンタル店によっては置いてあるところもあると思う。日本正規版DVDも入手可能だ。この映画でハ・ジウォンが気に入ったなら「人生の逆転」(共演キム・スンウ)もおすすめだ。

とにかくアジアの中でも韓国映画は面白い。
今しばらくは私の中ではこの流れは止まらないようである。

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このブログ記事について

このページは、cforceが2005年11月21日 09:00に書いたブログ記事です。

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