今回は「大胆と繊細」についてのおはなしです。
「大胆と繊細」は、常にではありませんが両方あるべきだと思っています。
「大胆」には、インパクトや面白さを訴求でき、
「繊細」では、正確さやクオリティ、面白さも訴求できます。
あらゆる表現の中にある「大胆と繊細」を意識すると、モノの見方が変わります。
ハイブランドには、これらが蔓延していますよね。
常に新しい表現を求めて、デザイナーが斬新さを追求しながらも
高級感を損なうことなく、ハイブランドイメージを保っているのは
やはり「大胆と繊細」が成し得たブランドイメージに他ならない。
見る側や使う側を考えれば、「大胆」だけでは疲れるし飽きる。
芸人が家では無口だったり、ロックミュージシャンがクラシックやジャズを聴くように
そこにはメリハリが存在するのだと思います。
大音量からの無音や無数からの単身などは、鳥肌モノの心揺さぶられる瞬間です。
私はデザインの場において、こういった表現を見つけるのが楽しいし
自分の仕事としても、ここに落とし込まれるような作業は常に意識している。
勘違いしてはいけないのが、これは見た目やデザインだけの話では無いということです。
そこには、話し方から時間や空間までにも使えるということ
そこに「面白さや関心」が生まれることで、しっかりとモノやコトを伝えられる
と私は想像しています。正直、そこまでの仕事はなかなかありません。
ではなくて、そういう仕事をするかしないかは、私自身なのです。
以前と同じようにやるのも、少しでも新しい何かを目指すのも実際はクリエイター次第です。
クリエイティブな発想は、あらゆるシーンに必要です。
皆さんも「大胆と繊細」を心がけたら面白いかもしれません。
では、この辺で。