もうひとつの大学駅伝

text by 赤様

先日、全日本大学駅伝の予選が行われた。
それを勝ち抜くと、11月の全国大会に出場できる。
愛知県の熱田神宮から三重県の伊勢神宮までを、
テレビ朝日系で放送される駅伝だ。

大学駅伝というと、
箱根駅伝を想像する人がほとんどだろう。
正月なのでテレビ視聴者数も多く、
プロモーションにもお金をかけていて、
そのやり方もとても上手い。

日本テレビは秋ごろから何度も事前番組を放送し、
スポーツニュースでも一年を通じて選手の動向を追っていて、
その力の入れようが伺える。

でも、箱根は実は関東の地方大会なのだ。
全日本大学駅伝は、コースは違えど、
上位を占める大学がだいたい箱根と変わらない。
それなのに、注目度に雲泥の差があるのは、
やっぱりおかしいのである。

地方大会の人気が、全国大会を上回ってしまっている
という珍現象。
ならば全国大会を応援しようと、
ここに記すことにした。

冒頭に紹介したその予選は、ライブ配信された。
その配信は明らかにテレビ番組のクオリティで、
実況やインタビューは
テレビ朝日のアナウンサーが務めていた。

それなら録画放送かBS局でもいいので、
テレビの電波を使って放送したらどうだろう?
と思えるのだ。
でも過ぎたことだ。それは来年に期待しよう。

さて、11月に放送される全日本大学駅伝。
この大会の面白さは、
後半まで順位が目まぐるしく変わるところである。

前半でほぼほぼ順位が見えてくる箱根駅伝と違い、
ハラハラドキドキの展開が最後まで見逃せない。

全8区間のなかで、
最後の7区、8区の距離が長く、
そこにエース級の選手を持ってくる大学が多く、
まさに手に汗握るクライマックス。
先行逃げ切りの箱根駅伝に対し、
逆転に次ぐ逆転の全日本と言っても過言ではない。

中継時間はちょっと長いが、
もし面白い駅伝を見たいなら、
ぜひともオススメする。



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このページは、cmemberが2022年6月24日 09:00に書いたブログ記事です。

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