最後の時計

こんにちは、わからんです。

15年以上前だったと思います。
当時、岩手にある実家の父親の様子がおかしいと思い病院で検査をしてもらったところ、認知症と診断されました。
その後、東日本大震災を機に千葉の自宅に両親を呼び同居を始めました。
認知症の進行速度としては遅い方だったのかもしれませんが、7月には90歳になるので、ここ1、2年はかなりおかしな行動をしています。

前置きが長くなりましたが、ここからが本題、今回はその父親の話です。

ずいぶん前に家族の誰かが買ってあげた腕時計が数年前に動かなくなり、使わなくなっていたのですが、今年に入った辺りから、その腕時計を着けて、部屋の壁掛け時計を見ては時間を合わせ、またしばらくすると時間を合わせるという行動をするようになりました。
ちょっと可哀想だねと母親と話して、新しい腕時計を買ってあげることにし、
ホームセンターへ。
なぜ、時計屋じゃないかって?
理由は後でわかります。

ホームセンターには1000円から2万円と激安品と日本メーカーのちゃんとした製品もありました。
その数ある製品の中から父親が選んだのがこちら
TK_01.jpg
本皮バンドで、数字が見やすい物でした。
値段は2,980円です。

他の値段の高い物も何度も見直しましたが、「これがいい」と微笑んでました。
そして母親からは「最後の時計だよ!」と。

家に帰って装着。
TK_02.jpg
う〜ん、時間がかかります。

やっとできました。
TK_03.jpg
いい感じです。

そして1日たった昨日、帰宅すると
もう腕時計が見つからないと・・・。
そうなんです。
家のあらゆるものが何処かとんでもないところに行ってしまうんです。
こうなることが容易に想像できたので、ホームセンターでの購入としました。

そのうち見つかると思いますが、
2,980円で父親の笑顔が見れたので良しとしましょう。

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このページは、cmemberが2021年3月18日 09:00に書いたブログ記事です。

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