「ぐらべる」ってなんだ?

今回のブログはいつもと違い、少しながら専門的な話も交えてアップしてみようと思います。

ちょっと前のことになりますが、営業部スタッフの方から「グラベルロード」という声が聞こえてきました。
詳しいことは割愛しますが、グラベルロード的な楽しみ方を週末に楽しんでいる自分としては、気になってました。
実はこのグラベル、登場したのはつい最近のことではないのですが、
最近になってパーツやバッグ類などの周辺の用品が増えてきたことや、雑誌で取り上げられることもあって、
自転車業界の中でもそれなりのジャンルとして注目され、認められるようになってきました。
大手の自転車メーカーのウエブサイトでも、主力のロードバイク一色だったラインナップに、
このグラベルロードのカテゴリーを見ることが多くなってきています。
それくらい注目されているジャンルなんですね。

一般的にはあまり聞きなれない「グラベル」とは、「Gravel:砂利」のこと。
ロードバイクは舗装路を前提にしていますが、グラベルロードは舗装路から砂利道などのラフなコースも対応できるスペックを持ち、オールラウンドに道を選ばず走れるロードバイクです。
もちろん、ロードバイク(ロードレーサー)、マウンテンバイク(MTB)、ランドナー(オーダーメイド以外は絶滅危惧種)でもカバーはできますが、特にロードバイクでは完全に舗装路を想定しているので、これで砂利道を走るのはかなり難しいと思います。

そもそも、舗装路を速く走るためだけのロードバイクは、ロードレースを前提に設計されたものですが、実際はそれ以外で使われている場合が多く、趣味としてみるといずれ違う楽しみ方の要求が出てくるのは予想がつきます。速く走る代表的なレースにピストバイクを使うトラック競技(競輪がわかりやすいですかね)がありますが、林道や山道を走る完全にオフロードを攻めるマウンテンバイクなどとはかなり性格が違っています。ピストはそもそもブレーキがなく、その状態では公道は走れません。やはり使用目的にあった自転車というのがあるわけです。


こういうラフなコースが日本でのグラベルロードの守備範囲でしょう。

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おそらく、ロードバイクのサイクリストの中から、舗装路を超えて、旅にも使えるバイクはないだろうかと欲求の答えとしてグラベルロードが出てきたのだろうと思っています。
グラベルロードが登場する前は、オフロードも走れることを考えて、シクロクロスバイクが使われたのではないかと思われます。
グラベルロードバイクとシクロクロスバイクですが、一見するとよく似た格好の自転車です。
太めのタイヤ、制動力の強いディスクブレーキ、ドロップハンドルなど、その外見は似ているところが多い。
似てはいるが一番大きな違いは、シクロクロスバイクはレース用、グラベルロードはツーリング向けバイクということです。
シクロクロスはレースである以上、厳密なレギュレーションがあり、これに合わない仕様ではレースに出場できません。
方やグラベルロードはレースではなくツーリングのための自転車なので、各メーカーでそれぞれの特色などがみられます。

世界全体で見てもこの数年で大手の自転車用パーツメーカーから、このグラベルロード用のコンポーネント(パーツの群のこと。マッチングが良い。)が登場しています。こんなことからもグラベルロードが一つのジャンルとして確立されてきているのが分かります。

私なりに考えるのは、ロードバイクというのは、実際には速く走るだけの自転車ではなく、いろいろな楽しみ方が増えてきた、ということの裏返しでもあるんだと思います。自分が行きたい場所(目的地)の状況に合わせて、いろいろなタイプの自転車が用意されてきているということでしょうね。


展示会で見かけたグラベルロードのバイクパッキングです。
バッグをうまく使用すれば、テント泊の旅も可能になります。
シクロクロスに比べてタイヤがかなり太いです。
また、シクロクロスは担ぐ場合が多いので、フレームのトップが水平なものが多いのですが、
グラベルはその制約はないので、各社いろいろな形状が出ています。

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自転車も40年以上趣味としてみてきていると、やはりその時代によって流行があります。
このグラベルロードというのもこの先どう進化するのか?
はたまた消えて無くなるのか?
興味は尽きません。

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このページは、cmemberが2020年12月21日 08:59に書いたブログ記事です。

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