text by 赤様
8月も終わりに近づくと、
いつも思い出すのは夏休みの宿題のこと。
もう関係ないはずなのだが、
この歳になってもなぜか思い出す。
当時は40日遊びまくって、
残りの数日で半泣きになってやっつけていた。
大人になったら人間はもっと成長するんだろう、
と勝手に思い込んでいたけれど、
偉い小説家の先生も同じような実態なのを知って、
これは人間の性なのか、と子どもながらに落胆していた。
蝉の鳴く眩しい日差しの先日、
たまたま興味深いものを発見した。
「なぜ私たちはいつも締め切りに追われるのか」
http://ymatsuo.com/papers/neru.pdf
これは人工知能の研究者である偉い先生が、
締め切りに追われる人間の性質を書いたもので、
2006年に人工知能学会論文誌に発表された、ちゃんとした論文である。
締め切り間際のドタバタ感にも懲りず、
それを次に生かせない事に対して
「我々はあほなのだろうか」と嘆いている。
ちょっと言い訳じみていて親近感も湧き、
ネット上でも共感の声があがっている。
この先生が導き出した結論は、
ここで紹介するのは差し控えるので、
興味があれば上記URLにて、ぜひ読んでいただきたい。
論文だけど難しくはないのでオススメする。
これを通してわかることは、
頭の良し悪しと、処理の早い遅いは全く関係がないこと。
ならば、そういうことを1つの科目として教え、
対処法を子どものうちから学ばせたらいいのではないか?
と思うのだが、いかがなものか。