◎ざっくり3ポイント
・大衆酒場で幻と呼ばれる『ホイス』を飲んできた
・独自ルートで仕入れるお肉も最高!
・場所は武蔵小山駅近辺の『ホルモン道場 みやこや』
■絶品焼肉と幻のお酒「ホイス」
三度のメシより酒が好き! という呑兵衛たちの間で"幻のお酒"と噂される「ホイス」。今回はそんな呑兵衛仲間から「武蔵小山にホイスあり!」との情報をキャッチ!
まずはとにかく。行って、飲んできたぞ!
おとずれたお店は東急・武蔵小山駅から徒歩5分の『ホルモン道場 みやこや』。
同店はホルモンを中心とした焼肉屋で、1階は10席ほどのカウンター、2階は座敷テーブルが3つという、こじんまりとしたお店。
しかし、17時過ぎからカウンターは満席になる人気ぶりだ。
2階の座敷テーブルに案内され、まずは生ビールで乾杯。次にハラミやホルモンなどを注文。
テーブルに運ばれた段階で「絶対うまいヤツだろ!」と思えるお肉たち。ハラミは焼いて口に運ぶと赤身&脂身のバランスが絶妙でやっぱりうましっっっ! 口の中でトロけちゃうマルチョウやホルモンも果たして絶品だぁぁぁ!
■「ホイス」を、いざ、ご注文!!
デリシャスなお肉を食べながら、生ビールを2杯ほど飲んだところで、お目当てのホイスをオーダー。
そもそもホイスとは、割り材の一種でノンアルコール。焼酎に混ぜて飲むので、ホッピーの仲間ともいえるだろう。
原材料は橙皮(トウヒ)、陳皮(チンピ)、ゴンズランゴ 、チラータ、ズブロッカなど。幻と呼ばれるワケは、製造・販売元である「後藤商店」さんが小売りをせずに自ら瓶に詰めて一部のお店だけに出荷していた、という理由からだ。
運ばれてきたホイスは、ウイスキーのような琥珀色をしており、グラスの底から微泡を立てている。香りはレモンやライムといったフレーバー系というよりも、リポビタンDなどを思わせる化学系だ。
味の方も、うん、、、うまい!!
ジューシーな焼肉にもバッチリ合う!
口に含んだ瞬間、独特な辛みが舌を刺激し、その後、すぐに漢方系の甘みが追いかけてくる。後味に、若干の苦味がノドと鼻を抜けていき、それもまた心地いい。この特有な辛み・苦味に舌をインスパイアされる感覚はハイボールやチューハイではなかなかできない体験だ。過去に飲んだお酒の中では「電気ブラン」というお酒が一番近いかもしれない。
そして、グラスが半分ほどになり、氷が溶けてくるとマイルドな味に変化していく。
続いて、焼いて食べる牛レバーを追加注文。
あえての半生焼きで口に入れ、間髪入れず、ホイスを飲む。
肉とホイスが舌とノドをくすぐって、踊りながら胃袋に流れていく。
旨み成分が体中を駆け巡り、こうなってしまうと、もう、呑兵衛の心はマジ卍状態だ!!
ラストに、安定のレモンチューハイとおしんこ盛り合わせで〆て、お会計へ。
店員さんの人柄もよく、まさにうまい肉とうまい酒が呑めるお店。
ホイスが飲めるお店は同店以外にも存在するので、気になった人は足を運んでみよう!
写真・文=硬いティッシュ