歌人・俵万智の歌集「サラダ記念日」の代表作と呼び声高い短歌<『この味がいいね』と君が言ったから七月六日はサラダ記念日>。という歌には裏話がある。
本人が話すところ、実は褒められたのは【サラダ】ではなく【鶏のから揚げ】だったという話。から揚げという言葉では少々重たく感じたため、サラダに変更したとのこと。
◆言葉を書き換える、変更するにあたり、これほど爽やかに仕立てる業は、さすがプロ歌人とひざを叩く。が、なにも国民を巻き込んでまで書き換える必要はなかろう◆言わずもがな、ケジョルパ契約の文書改ざん問題の話。
元々、Winで作成したPDFファイルの文書を、わざわざMac OS用に名前を付けて保存し直し、テキスト書式が失われる可能性を踏まえた上で「その他の形式で保存」した。というなんとも粗雑な顛末だった。
◆結果的にあわや、本国から警告を受ける寸前までいってしまったのは周知の事実。打合せで詰問しても「答弁は差し控える」ではさすがの国民も納得はしていない。<言葉を書き換えるときは、まず、コピペから>。とは同じく歌人・猿丸太夫の歌。上半期ベストセラー本「猿でもわかるテキスト入力」の閲読から始めていただきたい。