text by 赤様
作家さんが「降りてくる」と言っているのを
聞いたことがあるだろうか。
書店に並ぶ数々のストーリー。
芥川賞、直木賞、本屋大賞などなど、
それらを執筆した著名な作家さんたちも、
書けないときは苦しむのだとか・・・。
「降りてくる」とは、
そんな書けない状況で、発想なり展開なりの文章が、
天から降りてくるように頭に浮かんでくること。
良く言えば神がかり、悪く言えば他力と言えなくもない。
それに頼ってしまうのは、
なんだかちょっとプロらしくないな、
なんて思ってしまう。
僕もこのブログをずっとやっていて、
なかなか書けないことがある。
このシーフォースブログを書いている仲間からも、
次に何を書けばいいかわからないと言われることもある。
だからというワケではないが、
メディアに登場した作家さんたちが、
「降りてこない・・・」などと話しているのを聞くと、
親近感が湧くというか、ホッとするというか・・・。
このブログと比べるなんて、とても恐れ多いのだが(汗)
ちなみに僕はネタ帳を作っているが、
そこから使うケースが意外に少ないことに気づいた。
それよりも日頃からアンテナを敏感にしている方が、
はるかに書きやすい。
でも、それ以外にはさしたる秘策はないのが正直なところ。
作家さんは、書けないときにどうしているのか。
ほんとに「降りてくる」のを待つだけなのだろうか。
そんなことを考えていたら、
だんだん知りたい欲求が生まれてきた。
作家のプライドに触るかもしれないが、
書けないときの対処の方法や心境などを綴った本があったら、
面白いんじゃないかと思った。
ブログやSNSの普及で誰もが発信する側になる時代。
どなたか、そんな本を出してもらえたら、
ありがたく拝読しようと思うのだが。
降りてこないときに、
そんなエッセイ本のひとつでも書いて欲しいなんて、
そんなお願いは、聞いてもらえないかな・・・。(笑)