増田明美さん

text by 赤様


マラソンの解説者は数多かれど、

この人は独特のものがある。

増田明美さんの解説は、

「増田節」とか「細かすぎる解説」などと形容され、

最近では「マスペディア」なんて言葉まで登場してきた。


選手の趣味や生い立ちなど、

人間味あふれるエピソードは彼女の取材力のたまものだ。


でもたまに、どうでもいい話しだったり、

これは行き過ぎた個人情報では?

などと賛否両論がある。

それは、増田ワールドが認知されてきた証だと思う。


そこで起こる疑問は、そもそも彼女は、

なんでそんな話しをするようになったのだろう、ということ。


増田さんは高校3年で5000メートルと、

1万メートルの日本記録を立て続けに更新し、

一躍脚光を浴びた。

高校生でそんなことをやってのける選手は、

それまでも、そのあとも、

誰ひとりとしていない。


だがマラソンでは苦難の連続で、

大一番のロス五輪や国内の大きな大会で、

下位に沈むことや途中棄権が多かった。


また、

競技者として技術面ばかりを紹介され、

自身の背景や人物像に触れられないことを

寂しく思っていたのだそうだ。


そんな過程を知ると、

今のスタイルになったのもなんだか頷ける。


僕は陸上競技が好きで、

競技場で何度となく増田さんを見かけるが、

ときには、

こんな近くにいたのかなんて驚くこともしょっちゅうで、

明らかに他の記者よりも活動範囲が広い。


そのいずれも、

テレビで解説するときと同じような明るい雰囲気で、

選手の家族やコーチたちと話している。

おそらく、抜群に人の心を開かせるのが上手いのだろう。

そしてそれこそが彼女のあの話しにつながるのだ。


きっとこれからも、そうした蓄積が披露され、

新たな増田ワールドがどんどん展開されることになるのだろう。

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このページは、cmemberが2017年1月27日 09:00に書いたブログ記事です。

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