2014年に印象に残った7人

text by 赤様

2015年になりました。
今年もよろしくお願いいたします。

さて、去年1年間を振り返るブログをと考えていたときに、
僕ならではの切り口って、何かないかなと思っていました。

僕は、哲学や独自の価値観のある人や、
好奇心旺盛な人の話しを聞くのが好きなので、
その年印象に残った人を紹介しようと考えました。

今回は、その中から7人を選んで紹介しようと思います。

■東田直樹
NHKで彼を特集した番組が放送されました。
かなりのインパクトでした。
僕が知っているだけで4回以上は再放送されたはずです。
それだけ反響が大きかったと言えるでしょう。

彼は自閉症の若者です。
ですが、彼には文章が書けます。何冊か、本を出しています。

かつて日本で講師をして自身の子も自閉症というイギリス人が、
彼の著書を翻訳し、イギリスではベストセラーになりました。
今では世界20カ国以上でその本が出版されています。

僕の知っているいくつかの大きな書店では、
彼の本が平積みされたり、コーナーが設けられていたりしています。

その本のおかげで、
不明だった自閉症の様々な面がわかってきて、
医学的な研究の方でも注目され、講演依頼も後を絶たないのだそうです。

自閉症の人がとる奇妙な行動や、大きな声を上げる理由は、
極度の恥ずかしさからくるのだそうです。

自分の症状や心境を公開すること自体、
自閉症とは矛盾していますよね。
そこが僕が不思議に思う点でした。

人間というのは、誰でも心の中で矛盾をかかえているものです。
自閉症であるにも関わらず、
自分の気持ちを素直に、純粋に表現する彼に対して、
この番組を見ていて、どんどん好感が持ててきました。
同時に、いつの間にか彼が自閉症だということさえ忘れてしまいます。

そして「自閉症というフィルター」をかけているのは、
僕らなのだということに気づき、ハッとします。
そう思わされるから彼は注目されるのだろうと、僕は思います。


さて、他の6人はどんな方々か。簡単に紹介します。

■石川善樹(予防医学研究家)
去年、僕が最も面白いと思った人です。東大やハーバード大を出たとても頭のいい方です。
何より彼の着眼点が秀逸です。このブログのネタのヒントを何度もらったことかわかりません。
NEWS WEBというニュース番組に週1度出演しています。

■坂茂(建築家)
去年、建築界のノーベル賞と言われる「プリツカー賞」を受賞しました。
昨今は芸術的な建物が注目され、行き過ぎではないかと思うほどの建物も多いです。
しかし、紙製のパイプや廃材などを材料にする彼の考え方は独特です。
被災地や途上国支援など、弱者に対しても積極的に行動し、
建物だけでなくその供給システムまでも構築するほどで、素晴らしいと思います。

■ちきりん(社会派ブロガー)
この混沌とする世の中を、どう考え、どう乗り切ればいいのかを、
自身のブログを通して提案してくれます。
将来を、ちゃんと、でもやんわりと考えたいなら要注目です。

■新垣隆(作曲家)
お騒がせした佐村河内さんのブラックライターです。
なぜ彼は、こんな才能があるのに影で活動していたのだろう。
その才能を野放しにしておくのは、あまりにももったいないと僕は思います。

■川崎宗則(メジャーリーガー)
彼のインタビューが話題になりました。
言葉がわからなくてもアメリカに溶け込もうとする姿に、日米問わず賞賛の声があがりました。
こういう姿勢とその度胸は素晴らしいと思います。

■エディ・ジョーンズ(ラグビー日本代表監督)
日本のラグビーを飛躍的にレベルアップさせた指導者です。
これまでコテンパンにされていた強豪国とも、ちゃんと戦える日本代表をつくりあげました。
今秋のワールドカップがとても楽しみです。


このほかにも、多くの人の話しを聞きましたし、
印象深い方も多くいました。
何かの折にふれ、紹介できたらと思います。

カテゴリ

月別 アーカイブ

ウェブページ

Powered by Movable Type 5.14-ja
白黒写真カラー化サービス Coloriko - カラリコ -

このブログ記事について

このページは、cmemberが2015年1月16日 08:40に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「○○○は歯が命」です。

次のブログ記事は「ワナ。」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。